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人材採用難時代に会計事務所ニーズにあった主婦を獲得できたポイント

会計事務所も貴重な働き手として、主婦を積極採用するケースが増えている。一方で、採用ミスマッチも少なくなく、パート・アルバイトの採用方法も大きな課題だ。そこで、主婦採用で成功した会計事務所の事例を基に、どうしたら主婦が応募してくるのか迫る。

会計事務所での主婦採用といっても、都市部と郊外、地方とでは大きく環境が異なる。都市部では、ライバル事務所も多いほか、そもそも都市部に家族で住んでいる人も少ない。東京の千代田区や中央区、港区といった人気商圏がその良い例で、住んでいる人といっても多くが富裕層で、そもそもパート・アルバイとして働く主婦層ではないのだ。これが郊外だと、住宅地が多くなるため、主婦のパート・アルバイト採用環境は一変する。ただ、適切な人材が採用できるかは別問題だ。

東京・世田谷区で開業する税理士法人芝田会計事務所は、地域に根ざした活動で、2003年の設立以来、不動産業界や医療業界など、幅広い業種をクライアントに抱えている。経営者に寄り添ったサポートでクライアントは順調に増えている一方で、悩みといえば、ミスマッチのない人材採用だった。東京でも閑静な住宅・商店街などのある世田谷区とあって、主婦のパート・アルバイト層は都心と違って少なくないものの、一定以上のスキルを持った採用となると一筋縄ではいかなかった。

芝田会計事務所の仕事環境は、職員のスキルに合わせて、伝票データの入力や試算表などの各種書類の作成補助、顧問先への巡回監査など、無理なく携われ、本人が希望すれば、キャリアアップのためのステージも用意してくれる。結婚・出産などのライフイベントを機に仕事を辞めた主婦、限られた時間内ながら自身のスキルを上げたいと思っている主婦などにとっては非常に魅力的な職場環境を整えていた。

ところがパート・アルバイト採用にあたって、事務所として思うように進んでおらず、求人広告なども積極的に行っていた。そうしたなか、採用に関してアドバイスを受けたのが、「どうしたら職場環境や業務内容をストレートに求職者へ伝えることができるのか」といこと。会計事務所の求職者に情報が伝われば、きっとミスマッチの少ない人材が応募してくる。そこで「会計事務所求人を専門に扱う」「主婦層の閲覧が多い」をポイントに人材紹介サイトに情報を発信することにした。

すると、思ったより早く会計事務所勤務経験者から応募があり、すぐに面接を行い採用に成功した。採用した職員は、

「会計事務所で働いていた経験を活かして、もっとスキルアップしたいと思い転職活動をスタートしました。転職活動は、求人サイトを利用して行ったのですが、芝田会計事務所は明るい雰囲気で働きやすそうな様子が写真から伝わってきて早速エントリーしました。通勤のしやすさも就職する決め手になりましたが、何より、上司と部下の垣根がなくやる気があれば誰でもチャレンジさせてもらえる風土に魅力を感じました。働き始めてまだ間もないですが、少しずつ新しい仕事も任せてもらえるようになり、やりがいがあります。(入社2か月 50代・1児の母)」

芝田会計事務所が利用した採用媒体「アカナビ」

この採用成功事例のポイントは、会計事務所で働きたい主婦層に情報がうまく伝わったか否か。求職者のニーズと合致すれば、ミスマッチのない採用が可能になる。

会計事務所の仕事は、会計データの入力や記帳代行をはじめとする事務作業も多く、女性ならではのキメ細やかさやコミュニケーション力を大いに活かせる職場だ。時短勤務や在宅勤務などを推奨し、主婦でも働き方やすい環境を整えている会計事務所が増えてきた。どうしたら、主婦の求職者に情報が届けられるのか、紹介会社や求人広告の仕方など大いに分析していくことが必要だ。


▼芝田会計事務所のインタビューはこちら


 

著者: KaikeiZine編集部

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