3.人員一人当たりの業務収入および利益率

○EY新日本は少数精鋭体制を作り上げる

人員一人あたりの業務収入を見ると、人員整理で人員数減のEY新日本が前年度に引き続き1位という結果になりました。
人員数が増員となったあずさは、業務収入増額の割に人員一人当たり業務収入にあまり伸びはありませんでした。トーマツは組織の大きさが邪魔をし、人員一人当たりの業務収入は3位に甘んじています。
PwCあらたは業務収入がほかの法人の半分以下でありながら人員数は半分よりも多く、人員一人当たり業務収入は前年度よりは改善しているものの他の法人に比べ低い水準にあります。

4.人件費による比較

○給与がいいPwCあらたとEY新日本、賞与が高いあずさ

一人当たり報酬給与は、PwCあらたの790万円をトップに、EY新日本788万円、トーマツ714万円、あずさ713万円という順位になりました。また賞与は、あずさ1880万円、EY新日本1680万円、トーマツ1600万円という結果になりました。
報酬給与が手厚いPwCあらたとEY新日本、賞与が手厚いあずさという特徴が見て取れます。

トーマツは今期、報酬給与・賞与両方においてBIG4の中で低調であり、また人件費が業務収入に占める割合が突出して高く、従業員数が多く人件費が業績を圧迫している様子が分かります。

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○IT活用で今後も変わっていく人材活用

導入が進められているITは、今後一層その活躍の場を広げていくと予想されています。
すでに導入済みなものとして、
・電子監査調書システム
・仕分けをITで分析し異常値を検出する仕訳分析ツール
・外部からのデータと被監査会社の全ての売上データを照合する精査的な証憑突合ツール
などがあります。

また、以下のような取り組みも始まっています。
・過去の財務情報等を用い将来の不正を予測するAIの活用
・債券・債務残高を確認できるシステム
・監査における知見のデータベース化
将来的には、ドローンを利用して実地棚卸立会を遠隔地から行うなども期待されています。
全体的な傾向として、若手公認会計士が単純作業に駆り出され公認会計士が監査のすべてを担っていた時代は終わり、総合的なチーム力で監査に取り組んでいく時代が始まる中、今後もより一層人材活用の方向性は変化を迎えていきそうです。

※参考資料
◆有限責任監査法人トーマツ:第52期 業務及び財産の状況に関する説明書類

◆有限責任あずさ監査法人:第35期 業務及び財産の状況に関する説明書類

◆EY新日本有限責任監査法人:第20期 業務及び財産の状況に関する説明書類

◆PwCあらた有限責任監査法人:第14期 業務及び財産の状況に関する説明書類

◆公認会計士・監査審査会:令和元年版 モニタリングレポート


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