【AI-OCRの基礎知識②】AI-OCRでできることは?OCRとの機能の違いも解説
手書きや活字で書かれた書類を読み取りデータ化できるAI-OCRですが、より詳細な機能について知らない方も多いのではないでしょうか。本記事ではOCRとAI-OCRの機能の違いに注目し、解説していきます。みなさんの手元にある書類のなかでもAI-OCRで読み取れそうなもの、AI-OCRを使うには向いていないものを考えていただければと思います。

AI-OCRでできること
AI-OCRを導入することで、普段の業務においてどのように活用できるのかイメージがわかない人も多いかと思います。
AI-OCRでできることは主に2つです。まず、活字の書類の文字を読み取ってデータ化することです。次に、手書きで書かれた書類の文字をデータ化することです。活字の書類を見ることに対しては、人は昔から教科書や本を読んできたので慣れているかと思いますが、他人が書いた手書きの文字を読むことに対しては、人は思ったよりもストレスを抱えるものです。
OCRとAI-OCRの違い
従来のOCRでは、「文字認識の精度が低い」「文字ごとに区切り線が無いと読み取れない」「チェック作業に時間がかかる」といった、文字を読み取るとき以外にも発生する煩わしさや非効率な業務が生まれていました。
一方AI-OCRでは、OCRで実現できなかった様々なことができるように進化しています。
・文字認識率がアップ
OCRでは読み取れなかった乱筆文字でもAI-OCRでは読み取れることが多いです。
・書類が傾いていても大丈夫
書類が90℃傾いていたとしても、AI-OCRでは自動的に書類を正面に補正してから文字を読み取ってくれます。
・各社から送られてくる請求書などフォーマットが異なっていてもOK
従来のOCRでは、決められたフォーマットの定型書類しか読み取れる対象になっていませんでしたが、AI-OCRでは各社から送られてくるフォーマットが異なった請求書でも数字を読み取ることができるようになっています。
・1文字ごとに区切り線が無くてもOK
1文字ごとに区切り線があってはじめてOCRでは文字を精度高く読み取ることができていましたが、AI-OCRは区切り線が無いフリーフォーマットの枠でも90%を超える識字率で文字認識ができます。
・文字が枠からはみ出ててもOK
この枠内の文字を読み取ってほしい、とあらかじめ設定していた枠内を超えて文字が書かれていても、文字の一部が枠内に収まっていればAIが文字全体を予測して認識してくれる可能性が高いです。
・手書きだけでなく、取り消し線や訂正印、\や▲が入った金額、アルファベット、複数行の読み取りも問題なし
OCRでは難しかった、取り消し線、訂正印、記号でもそれが何の役割を果たすのかAI-OCRは認識をしてわざと読み取らなかったりマイナスの記号に変換して対応してくれます。
・ノイズが多いFAXもOK
書類全体が荒くなってしまうFAXでも、AI-OCRの高性能な機能を利用して読み取ることができます。
まとめ
従来のOCRとAI-OCRを比較すると、できることとできないことの違いが明らかかと思います。これまで最もネックになっていたOCRの識字率は50%前後でしたが、AI-OCRでは90%を超えています。さらにAIが加わったことで多くの書類を読み取れば読み取るほどその精度は増していき、大量の書類処理業務をこなす企業にとって大きな手助けとなるでしょう。
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