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クラウド型RPAとオンプレ型RPAの違い

RPAにはクラウド型とオンプレミス型(以下、オンプレ型)の2種類が存在します。クラウド型は、ログインURLとログインIDとパスワードがあればどのパソコンからでもアクセスすることができます。一方オンプレ型は一つのパソコンに1つのRPAをインストールして実行するタイプのものなので、まずは部署や小さな組織から導入して徐々に全社的にRPAを普及させていくのに向いています。本記事ではそれぞれの違いや特長を解説します。

クラウド型RPAとは

クラウド型RPAは別名サーバー型RPAやサーバーコントローラー型RPAとも呼ばれ、サーバー上でRPAが動作します。RPAを起動させるためには専用のログインURLと、ログインIDとパスワードが必要になります。ユーザー数は無制限で作れることが多いですが、RPAがどのくらいの処理をするかによって毎月支払う費用に変動があります。クラウド型を導入するメリットは、いつでもどこでもRPAを作成・稼働させることができる点にあります。

クラウド型RPAが得意な業務

クラウド型RPAが得意な業務は、インターネット経由で動くソフトやクラウドシステムの処理です。WEBサイトでの情報収集、広告費の集計、交通経路を調べて経費をシステムに入力する業務など、インターネット上で使う作業全般に向いています。クラウド型RPAが得意な業務の特長は、作業ボリュームや集計対象が多く、特別な技術や経験が必要ない繰り返しの業務であることが多いです。

クラウド型RPAが苦手な業務

一方でクラウド型RPAの苦手な業務は、自身のパソコンに入っているインストール型のシステムやソフトの処理です。例えば、RPAの情報を調べるときに、「パソコンのごみ箱を空にする作業」の動画やデモンストレーションを見たことがある人も多いかと思います。

この作業はクラウド型RPAでは覚えさせることができません。ただし、エクセルやcsvのデータを参照して転記する作業は連携ができるので問題無く動きます。

オンプレ型RPAとは

オンプレ型RPAは別名デスクトップ型RPAやスタンドアロン型RPAとも呼ばれ、パソコン1台ごとにRPAソフトをインストールしてそのパソコンだけで動きます。RPAが動いている間はそのパソコンで他の作業はできないので、RPA専用のパソコンを用意したり、スケジュールを決めて運用している会社が多いです。

オンプレ型RPAが得意な業務

オンプレ型RPAはパソコンで行う業務全般が得意です。デスクトップにおいてあるファイルを画像認識して起動させたり、社内のパソコン上でしか起動ができないソフトにアクセスして、データをダウンロードしたり、WEBサイトのURLを指定したり、繰り返し行う作業なども行えます。

オンプレ型RPAが苦手な業務

一方で、オンプレ型RPAはそのパソコン内でしか動かないので、別のパソコンで動かすことができません。別のパソコンにも同じRPAソフトがインストールされていればまだ利用の可能性はあるのですが、「パソコン画面の”ここ”を選択する」という指示の場合、利用しているパソコンによって”ここ”が変わってしまうため、エラーに繋がりやすいです。

コスト面の比較

RPAは数十万円から導入できるものもあれば、1,000万円を超えるものまで多岐にわたります。そのコストの違いを、「クラウド型RPAはコストが高く、オンプレ型RPAはコストが低い」と謳っているサイトや書籍が多いですが、RPAの種類よりも「海外産か国産か」の違いがRPA導入のコストを大きく左右します。

海外産のRPAは導入コストが高く、国産のRPAは導入コストが低い

海外ではトップダウンでRPAの検討がスタートし、全社的にRPAを普及させるのがゴールなので、ある程度大規模な利用を想定してRPAソフトの検討が始まります。一方で日本では、ボトムアップでRPAの検討がスタートするので、いきなり全社的な導入は見据えず、自分の部署の業務を減らすためにRPAソフトの検討が始まります。

開発費の違いこそありますが、海外産のRPAの多くはクラウド型やクラウド型とオンプレ型を掛け合わせたサービスが多いため、クラウド型はコストが高いという認識が根付いてしまったのだと思われます。

まとめ

クラウド型RPAとオンプレ型RPAという種類の違いはありますが、RPAでできる業務にほとんど違いはありません。自身の業務ではパソコンの中にインストールされている業務が多いのが、インターネットで行う業務が多いのか改めて考えて、業務診断をしてからどちらのRPAにするか専門家にアドバイスをもらうことをおすすめします。

また、最後に海外産のRPAについての紹介もしましたが、海外産のRPAツールはいまだに英語しか対応していないものも多いので、自社が海外展開していなければ国産のRPAのみで検討を進める方がメリットが大きいです。

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