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バックオフィス複業マンの経理実務コラム 第3回「クラウド会計ソフト導入のポイント」

経理実務の内容を具体的にご紹介しています。今回は、クラウド会計ソフト導入のポイントについてご説明します。

クラウド会計ソフトとは?

従前の会計ソフトは、パソコンにソフトウェアをインストールした上で、利用するのが一般でした。一方、クラウド会計ソフトは、ソフトウェアのインストールが必要なく、パソコン(スマホ)とネット環境さえあれば、会社や自宅、どこでも利用することができます。

クラウド会計ソフト導入のメリット

クラウド会計ソフトは従来の会計ソフトに比べ、様々なメリットがあります。従前の会計ソフトを比較しながら見ていきましょう。

■メリット①:どこでも利用可能

クラウド会計ソフトは先述の通り、パソコン(スマホ)とネット環境さえあれば、どこでも利用できます。スマホ一台持っていれば、従前のインストールされたパソコンがなくても、例えば外出先でも利用できます。裏を返すと、ネット環境がないと、操作ができませんので、ここはメリットであり、デメリットとも言えるでしょう。

■メリット②:常に最新のソフトが利用できる

従前の会計ソフトは毎年のようにアップデートが行われ、その都度、ライセンスを購入した上で、インストールを行う必要がありました。一方、クラウド会計ソフトはWebページ上で利用できるため、運営会社によりバージョンアップが行われた場合は、即時アップデートしたソフトウェアを利用可能になります。システムの利用料に、アップデート代が含まれているということですね。会計制度や税制改正が頻繁に発生するこのご時世、常に最新の状態にアップデートされた会計ソフトを利用できるのは嬉しいですよね。顧問税理士との連携もスムーズに進むことでしょう。

■メリット③:データ連携

従前の会計ソフトは、全ての会計取引を手入力で行う必要があり、経理担当者は、多くの工数を掛けて会計入力作業を行っていました。一方、クラウド会計ソフトは、銀行口座やクレジットカード、電子マネー決済の取引を、自動的に連携する機能があります。取引が連携されていて仕訳の一部が自動的に記録されているため、手作業の工数削減に繋がりますね。また、過去仕訳を行った取引が再度登場した場合には、過去の取引をクラウド会計ソフトが記憶して、同じ仕訳を提案してくれます。仕訳を行えば行うほど、会計入力が簡略化されていくのは嬉しいですよね。

■メリット④:バックアップ

従前の会計ソフトは、会計入力データを原則、インストールしたパソコンに記録していました。裏返すと、そのパソコンが故障したり、盗難にあったらデータは全て失われてしまうということです。一方、クラウド会計ソフトはバックアップデータが全てウェブ上にアップロードされているので、パソコンのコンディションに関わらず、利用できます。

クラウド会計ソフトの種類

クラウド会計ソフトは大手では、freee、MFクラウド会計があります。この2ソフトは、運営会社が上場していて有名ですね。他には、従前の会計ソフトで圧倒的シェアを誇る弥生会計も根強い人気を誇ります。

それぞれ、代表的な特徴を見て行きましょう。

freeeとMFクラウド会計は、クラウド会計の中では先駆的存在であり、銀行連携や自動仕訳の機能が充実しています。また、UIがとても綺麗です。freeeは会計知識がない方でも仕訳入力がしやすい誘導が豊富で、一方、MFクラウド会計は、従前の会計ソフトとUIが似ており、経理経験者や、会計事務所勤務経験のある方は使用しやすいでしょう。

弥生会計は、従前のインストール型ソフトウェアでは圧倒的なシェアを誇っていますが、クラウド会計への進出は後発でした。そのため、若干データ連携に不安を残すのと、また、元々のインストール型時代の名残りなのか、年額料金26,000円〜で、1ライセンスしか付与されません。freeeやMFクラウド会計が複数ライセンスを発行し、情報をシェアできるのと大きな違いがあります。

クラウド会計ソフト導入のポイント

ここまで、クラウド会計は、従前のインストール型会計ソフトより多くのメリットがあることをご紹介しました。料金、使用を想定するユーザー数、連携させたい金融機関やソフトウェアの連携可能状況を総合的に鑑みて、クラウド会計ソフトを選びましょう。なお、各ソフト、無料プランが利用できますので、正式導入前に一度、使用感を体験することをお勧めします。

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著者: 篠原泰之

バックオフィス複業マン

1990年生まれ。東京都出身。スタートアップで経営管理業務に従事する傍ら、管理部門構築支援や事業計画策定、執筆活動など、財務経理を軸に幅広く活動している。日商簿記1級保有。

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