税理士試験科目合格への切符ともいえる受験票の郵送延期が国税庁から発表された。令和2年度(第70回)の税理士試験は、実施すら危ぶまれる事態となりそうだ。

受験票が届かない―。

例年6月のこの時期には国税庁から税理士試験の受験会場が発表され、受験者の自宅に受験票が送付される。今年度は6月5日(金)以降順次発送予定とされていたが、更新された国税庁HPでは「7月中旬以降に順次郵送する」と発表された。

試験は予定通り8月18日(火)~8月20日(木)に実施予定とされており、当然全国の試験会場はすでに押さえているはずだ。ただし新型コロナウイルスの感染状況によっては試験の延期や中止も想定されるため、ギリギリまでその判断を延ばすということだろう。試験を実施するにしても、受験者同士の間隔をあけるなどの対応が必要となれば、追加で会場を手配することも想定される。この短期間で実施可能な条件が整うだろうか。令和2年度(第70回)の税理士試験はギリギリまで黄色信号が続きそうだ。

東京では11日に新型コロナウイルス感染拡大の警戒を示す東京アラートが解除され、ロードマップに基づき休業要請の緩和は12日午前0時に「ステップ3」に移行した。今月19日にはこの休業要請も全面解除となるが、果たしてこのまま終息に向かうのだろうか・・・。

税理士試験受験者は多くの時間を勉強に費やし、準備をしてきただろう。安心できる環境でこれまでの勉強の成果を十分に発揮できることを願うばかりだ。

 

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