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【偏差値30から会計士合格できた勉強法】第2回:バカでも会計士試験に合格できたルーチン&モチベーション維持法

一般的に3000時間くらいは勉強時間が必要だと言われる会計士試験。では、自分のように偏差値30程度だった人間はいったい何時間勉強すればいいんだ!?
そんな絶望の中でも合格することができた、自分のことをしっかり理解して実践したルーチンやモチベーション維持法を今回の記事では紹介いたします。
会計士試験に近道はないけれども、工夫次第で勉強机に自分を向かわせ続けることはできると思うので、勉強に悩んでいる方やモチベーションの維持に苦労している方に是非参照頂ければ幸いです。

モチベーション維持方法 勉強したくなる仕組み作り

冒頭でお伝えした3000時間の勉強をするというのは、なかなかできることではありません。ましてや、成績も伸びない、本当に受かるのか最後まで不安になる試験ですから、3000時間の勉強は非常に至難の業だといえます。それでも、勉強し続ける環境を作らなければ、合格することはできません。

そこで今回は、勉強机に自分を向かわせ続けるためのモチベーション維持の方法について、4つのポイントをお伝えさせて頂きます。

ポイント1:ルーチンを作ってしまう

毎朝、同じ時間に目覚ましを設定し、同じ時間に自習室に向かい、同じ時間に帰って寝るのです。この試験はストレスとの戦いです。同じことを繰り返していればストレスは緩和されますし、体に行動パターンをしみこませれば脳も体も毎日当たり前の習慣を無意識に行うことができるのです。私の場合、TAC池袋校のシャッターは7時から開くので、そのシャッターが開くのを待って、最初に入って、いつも同じ自習室の同じ席に座って勉強していました。

ポイント2:自分を勉強机に向かわせるための仕組みを考える

私の場合は、まず誰よりも勉強しているという安心感、優越感を得たかったので、10~15時間の時間を確保していました。誤解のないように言っておきますが、15時間勉強することが必ずしも正しいことではありません。眠いし、集中力も欠けますし、効率的な勉強としては決しておすすめできません。ただ、私にとって、誰よりも勉強する時間を確保しているという安心感が、また今日もみんなより勉強しようというモチベーションにつながり、TACに足を運ばせる原動力になっていたのです。

そのほかには、自習室の一番前の席で塔のように教科書を積み上げていました。使わない教科書もあるのに無理やり置いて、「ああ、俺はこんなに勉強をやってるのか、すげーなぁ」と酔いしれるためだけに持ってきていました。もちろん、消しゴムで机を揺らして雪崩のように教科書が倒れることもしばしばありました。

また、移動中もモチベーションを上げるために、教科書を敷き詰めたキャリーバッグを引きずりながら、単語帳を開いて覚えつつ移動していました。これについても、歩きながら単語なんて集中して覚えられるわけがありません。すれ違う人たちに変な人がいると思わせることが、私の勉強へのモチベーションになっていたのです。そういったアピールの甲斐あって、現代の二宮金次郎と噂されてテンションが上がったのを覚えています。

同じことをみなさんにやった方がいいよと言っているわけではありません。ただ、自分の趣向や求めていることなどを正確に把握して、こんな勉強の仕方なら自分はテンションが上がって勉強も続けられそうだなぁというのを考えて、それをしっかり実践することが、勉強を続ける秘訣になります。

ポイント3:つらい受験勉強の世界を常に想像する

勉強がうまく行かないときのよりどころは、やはり会計士試験に受かった後のメリットをしっかりイメージでき、それを絶対達成したいと強く願うことです。願わなければ、叶わないのですから。合格したいと願うことは、目標を見失わないという副次的な効果もあります。合格した後に実現したい未来は、「モテたい」だったり、「金持ちになりたい」だったり、「おいしいものがいっぱい食べたい」だったり、なんだっていいのです。

私は受かった後を勝手に想像し、「絶対合格」という文字を天井に貼って、絶対受かってやると思いながら毎夜眠りにつきました。あとは、毎日松屋のカレーを食べていましたから、500円くらいの定食を食べたいとか、スタバに行きたいとかそんなもんだったと思います。それにより、モチベーションを維持できていたのだと思います。

ポイント4:甘々計画を立てる

計画を必ず達成するため、勉強計画を立てる際には自分に甘い勉強計画を立てます。こちらについては、少し深く解説していきます。

計画甘々戦法

会計士試験合格という大きな目的を達成するためには、必ず計画を立てなければなりません。やみくもに勉強しても遠回りになる可能性が高いですし、突っ走る方向を誤っていたとしたら、軌道修正することが不可能になります。大きな目標を定めて、逆算で計画を立てて、現在どんな勉強をしなければならないのかを考えていく必要があります。もちろん、入門期から、本試験までの細かい計画を立てるというのは不可能です。細かな計画は、ある程度勉強の全体像が見えたあたりで構いません。

また、計画は、目的を最短で達成するための羅針盤です。ですから、当然目標は立てたからには達成していかなければなりません。しかしそれがなかなかうまく行かないという方も多いと思います。だいたい、日々の勉強計画を作成すると思い通りに行かず、計画の半分もできなかったと嘆くことになります。毎日毎日目標を立てては目標を達成できない日々の繰り返しとなると、そのうち、勉強が嫌になって離脱してしまうのです。逆に、計画通りに勉強が進むと、毎日成功体験を積んで、勉強が楽しくなり、勉強をし続けることが可能になります。

そこで、絶対達成できる勉強計画を立てるうえで重要なポイントをお伝えします。

自分の能力を過信しないで、計画を甘く設定する。

 私は、週7で勉強するとした場合に、計画がうまく行かないことを想定して、1.5日は空白のスケジュールにしていました。週5.5くらいの計画を立てておき、1日は、達成できなかった計画をこなす、またはこの期間でやった勉強について不完全だと思うところの復習を行うことにしていました。

さらに、急にやる気を失って勉強できなくなる日があります。それも考慮しておく必要があります。私の場合、休みを一切作らずに、ある日突然やる気を失ったときに休んでも計画が達成できるように、多めのバッファーを用意していました。

他の方の勉強法では定休日を用意されている場合が多かったので、初めは私も定休日を用意してみました。当然定休日を休むわけですが、そうすると勉強する予定の日で急にやる気を失うときに対処できなくなり、休みが2倍に増えてしまったのです。それからは定休日を作らず、電池が切れたときに休むという形にしていました。定休日を作る作らないに関係なく、様々な不測の事態にも対応できるように、自分に甘い計画にしておくのが大事です。

計画が達成できなかったら、すぐ計画の修正を図る。

 計画が達成できなかったということは、計画が自分の能力やリズムに合っていない可能性があるので、軌道修正しないと毎日計画未達成を続けることになり、次第にやる気を失っていきます。そのような場合には、速やかに勉強計画を変えるようにしていました。私の場合は、1週間単位で計画を調整していました。最初は計画修正が多かったのですが、徐々に自分のレベルを理解していくと勉強計画の修正がかなり少なくなっていきました。企業にとって予算実績対比の分析が重要であるように、受験生にとっては計画実績対比の分析が重要になります。

ここで少し疑問に思われるだろう点を解消しておきます。そんなゆるい計画にしてしまっては、本試験当日に合格水準まで達しないのではないかと思われた方もいるでしょう。確かに、この計画甘々戦法で計画を立てると、圧倒的に勉強時間が足りないことに気付きます。しかし、そもそも会計士試験は範囲が広すぎるので、全てを完璧にこなして本試験に挑むのは不可能です。従って、限られた時間の中で、合格するのに必要な最低限の勉強方法を考えることが重要になります。

この具体的な勉強方法については、次回以降でお伝えしますのでご安心下さい。今回は、計画甘々戦法による勉強計画設定により、日ごろから計画達成という成功体験を経験して、勉強のモチベーションにつなげることが重要であることをご理解頂ければと思います。以上、勉強し続けるモチベーションの維持の方法についてお伝えさせて頂きました。


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著者: 矢崎誠一

税理士法人矢崎会計事務所 代表社員 公認会計士・税理士

・1982年 東京都練馬区生まれ
・立教大学卒業後、2006年、公認会計士試験に合格。
・同年、監査法人トーマツ(現、有限責任監査法人トーマツ)に入社。
・2012年、矢﨑会計事務所に入所し、翌年、税理士法人設立代表社員就任。
プライベートでは、ウェディングトータルコーディネーターと称して披露宴司会、ムービー編集、サプライズ演出企画も行う一面もあるなど「目の前の人に喜んでもらう」ことを生きがいとしている。

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