会計士試験を志す者のおそらくほとんどが受けているであろう専門学校の授業ですが、会計士試験の勉強自体が長丁場×長時間ということもあって、受けるだけで満足してしまって、その先の会計士試験合格という目的に結びつかないケースが多いと感じています。今回は、専門学校で授業を受けるときのノウハウをお伝えできればと思います。

長時間の授業を受けるだけで満足していませんか?

会計士試験を志すほとんどの皆さんが専門学校に通い、授業を受けていると思います。ただ、長時間の授業を受けるのは非常に疲れるので、授業を受けること自体に満足してしまいがちです。授業を受けて満足してしまうということは、授業を受けること自体が目的化されてしまっているのです。

あくまでも、授業とは公認会計士試験を合格するための1つの手段です。この手段である授業をいかに工夫して最短で合格に近づくために利用するかをしっかり考えるべきです。ここで、公認会計士試験に合格するのに効果的かつ効率的な授業の受け方をお伝えしますので、是非実践して下さい。

①授業中にひたすらメモを取る。

 

まずは、授業中に専門学校の先生が話していることをひたすらメモして下さい。専門学校の先生は、授業するにあたって、常に分かりやすく説明するように心がけて下さっています。皆さんに伝わるように、会計士試験に出てくる専門用語をあえて平易な言葉で言い換えてくれます。この教科書に記載されていない平易な言葉をしっかりメモするのです。

専門用語とは、非常に覚えづらいものです。会計士試験は、単に暗記すれば合格できる試験ではないですので、いかにして専門用語を自分のものにして、本試験にて専門用語を自在に操れるかが勝負になります。専門用語を自在に操れるようになるために、メモをしてほしいのです。

先生の平易な言葉をメモしていると本試験で専門用語が自在に操れるようになる理由は、2つあります。

1つ目は、メモ書きが本質的理解につながるからです。ある程度勉強を進めていくと、メモ書きにある先生の言葉の意味が本質的な理解につながってくる瞬間が来ます。その時、メモしていて良かったと必ず思うことになると思います。

2つ目は、単純に本試験で論点が思い出しやすくなるからです。例えば、私の受けた監査論の授業では、監査を合コンに例えて話されていました。授業受けている当時は、(くだらないこと言うなぁ。)と思いながら、聞いていました。しかし、今でもその授業中に話されていた内容を鮮明に思い出すことができます。つまり、くだらないと思っていたことでも本試験当日に思い出せたら勝ちなのです。

従って、本質的理解力を補うため、また、本試験で数多くの試験内容を思い出せるために、授業でメモを多く取るようにして下さい。