新型コロナウイルス感染拡大の影響により、この半年間で価値観やライフスタイル、仕事のあり方などに大きな変化が生じました。こうした社会変化の裏側には長期に渡るチャンスが生まれます。ぜひ、これまでにはない切り口で新しい利益創出を目指してみましょう。その手があったか 儲けのヒント第14回目のテーマは、「派生」です。

先日、菅内閣が誕生しましたね。

16日の記者会見では、経済対策、そしてその大前提となるコロナ対策にもっと力を入れると表明。来年前半を目標に全国民にワクチンの配布を目指しています。

ワクチンができあれば、今のインフルエンザと同じような存在になるでしょう。ただ、“その存在が常識化”したとしても、以前の姿に戻ることは厳しく、この半年間に起きた価値観やライフスタイル、仕事のあり方などは単年度で終わりそうにありません。インターネットの登場、スマホの登場のときと同様、それが当たり前の社会になる可能性があります。

今回のテーマ「派生」に着目して、これまでにはない切り口で新しい利益創出を目指してください。

派生とは

派生とは、源となる物事からモノや現象が枝分かれすることを意味します。

ビジネスにおいても同様のものが存在します。

市場が形成され、一般的になったビジネスから派生し、誕生するものがあるのです。

例えば、新型コロナウィルス感染症拡大の中、またたく間に広がった「スマホ決済」。コンビニエンスストアを始め、様々なお店や施設での利用が可能になりました。

この「決済機能」は本来、銀行を始めとする金融機関の機能の1つです。

以前であれば、銀行の窓口やATMに赴かなければできなかった機能が取り出され、個別のサービスとして1つの市場になったのです。

つまり、金融サービスという大きなビジネスから、派生して(枝分かれして)誕生したわけです。