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資金調達支援でスタートアップ企業の未来を変える。経営者に寄り添い夢の実現をサポート【OneWorld税理士法人 パートナー/OneWorldコンサルティング株式会社 代表取締役・大野修平氏】

今回ご紹介する実力派会計人は、現在スタートアップ企業を中心に資金調達支援をしている公認会計士・大野修平氏。大手監査法人を経て独立。現在は税理士法人・コンサルティング会社の代表として80名のスタッフを抱えていると聞くと順風満帆そうに思えるが、ここまで来るには紆余曲折があったと語る。これまでのキャリアと、資金調達サービスへの想い、今後の展望についてお話をしていただきました。(取材・撮影:レックスアドバイザーズ 市川)

フリーターを経験し、30歳で公認会計士に合格

大野:大学を卒業してから特にやりたいこともなく、24歳頃まで色々なところでアルバイトをしました。いくつかのアルバイト先を掛け持ちしていたのですが、その中の一つの会社の社長が「大学も出ているのだから、正社員として働きなさい。」と声を掛けてくださり、その会社の飲食部門の立ち上げのタイミングで正社員として働くことになりました。

そこで、都内に2店舗ほどオープンから関わらせていただきました。アルバイトの管理からメニュー作りをはじめ、経営に携わることをしているうちに「経営やビジネスって面白いな」と思いました。次第に、経営コンサルタントのようなことをしたいと思うようになりました。

早速、水道橋の資格予備校へ行って話を聞いてみると、「経営コンサルタントという資格はないけど、似たようなことができる公認会計士ならありますよ」と言われ、27歳から勉強を開始しました。始めたときにはそれほど難しく考えておらず、働きながらやろうと思ったら全く太刀打ちできません。そうして勉強に3年間、専念することになるのです。

勉強期間中に、今に繋がる出会いもあったとお伺いしています。

大野: はい。資格のために予備校に通っていたときにできた現法人のパートナーでもある末廣と出逢いました。一緒に勉強に励みましたし、たまたま試験の会場も同じでした。私は試験という空気が苦手で、当日はプレッシャーもあり体調も良くなく。そんな焦りもあって、試験問題を見ても全く解ける気がしません。そのときふと、斜め前に座っていた末廣の背中を見たら、がりがり解いているのです。「あ、彼が解いているから、一緒に勉強してきた僕も解ける」と思って、その結果合格することができました。

今の僕がいるのは末廣のおかげですね(笑)

合格後、その頃は会計業界も景気がよかったので30を過ぎても内定をもらえて、有限責任監査法人トーマツに入りました。30歳にして、初めてリクルートスーツを買ったのです。

監査法人での刺激的な日々。しかし、リーマンショックの影響を受け一時は早期退職を考える

監査法人での仕事はいかがでしたか。

大野:金融インダストリーグループに配属され、銀行、保険会社、証券会社の監査をしました。最初はとても楽しかったです。スーツを着て働くというのがとても新鮮で。しかも東京の八重洲にオフィスがあったので、丸の内の地下を通って仕事に行くわけです。丸の内をOLやサラリーマンが大勢歩く中に私もいて「東京の中心にいる!」と興奮しました。(笑)

今まで小さな居酒屋にいて「経営コンサルタントになりたいなぁ」なんて言っていた私が、いきなり金融機関へ往査して、しかも相手は部長や課長、たまにCFOの方が出てくるのです。

監査の仕事もとても面白くやっていました。監査とは、目の前にいる人が不正をしていないかをチェックする仕事。自分の目の前にいて和やかにいろいろ聞いているのに、表情とは裏腹に不正をしていないかと目を光らせる。そんな心理戦も面白かったです。監査自体は極めたいという気持ちもありましたが、5年目で退職の道を選びました。

何か退職のきっかけがあったのでしょうか。

大野:辞めた理由は、リーマンショックの影響で多忙を極めたからでした。ちょうどリーマンショックが起きたとき、トーマツの金融部門の年次集会でリーマンショックが起こったと聞いても海の向こうのこととして、それほど深刻な空気ではなかったような気がします。しかしクライアントがその年にダメージを受けはじめ、次の年には監査法人も報酬が下がりました。その後、早期退職が募られ、多くの会計士が去っていきました。私も辞めようかとも思ったのですが、金融部門は人が足りていなかったので残ることになりました。

しかし人数が減っているのに仕事は減らず、一方でクライアントはダメージを受けているので監査報酬の値下げ圧力も強かったと思います。

さらに、私が担当していた保険会社は当時業界再編が頻繁に行われていて、監査以外のM&Aといったスポット業務も多数。そんな中、「あれ…これって本当にやりたいことだったんだっけ?そうだ、自分は経営コンサルをやりたいんだった」と思い出して、35歳で独立をしました。

突然決めたことなので、何の当てもなかったのですが、業界でも顔の広い方に「クライアントを一つ紹介してあげるから、そこのお手伝いをして」と言われて、とある保険会社のサポートをすることになりました。

業務はアメリカの親会社へUSのレポートをUSGAPに基づいて報告するというもの。とても勉強になりました。

世界を視野に、みんなでひとつに。OneWorldに込められた想い

現在の法人を作られたきっかけを教えて下さい。

大野:試験勉強仲間の末廣がここでまた登場します。彼は別の大手監査法人に就職をしたのですが、3年間の補修所通いのときに末廣と再会しました。そして、末廣と同じ班にいたのが、現在のOneWorld税理士法人・統括代表社員の小野です。

私たち3人は元々勉強仲間であり、遊び仲間でもありました。

小野が35歳で開業したOneWorld税理士法人の前身となる会計事務所シンシアへ私が入っていく形で一緒にやることになりました。

その後、末廣が加わり、2年後には名古屋で独立していた小木曽も加わることになりました。そこで、茅場町、名古屋、福岡の三拠点でOneWorldを始めることになります。OneWorld税理士法人は小野が代表で、私と末廣と小木曽、そして安田がパートナー。OneWorldコンサルティングは私が代表で、小野や末廣は従業員として所属してもらっています。役割としては、小野や末廣が税務顧問、私が資金調達をメインに仕事をしています。

社名には、どのような想いが込められているのでしょうか。

大野:日本だけでは終わりたくないという思いが込められています。長期の戦略目標として、海外支店を目指しています。

もう一つは、小野の経営理念です。彼が独立したときに「小野敏人税理士事務所」ではなくシンシアと付けたのも、「みんなの組織」という意識づけをしたかったのだと思います。彼がよくいうのは「ピラミッド型ではなく逆ピラミッド型の組織を作りたい」ということ。

最前線で戦う人たちのために、戦いやすいような組織を作れるようにしたいと言っています。私もその考え方に賛同しています。

クライアントに精一杯寄り添い、できることを最大限に行う

資金調達という業務において、難しさを感じることはどのような場面ですか。

大野:資金調達は、とてもシビアです。どんなに時流に乗っている会社でも、どんなに素晴らしい成長戦略を持っていても、お金が足りないという状態はよく起こります。お金が足りなければ、行き着く先は倒産です。売上が伸び続けていても倒産はあり得ます。会社が成長するときにはお金が足りなくなるので、成長しながら潰れていく会社も実は多いのです。

いずれにしても資金需要があるということは、皆さんシビアな悩みを抱えています。だからこそ、弊社のスタッフもとても悩みます。OneWorldには80名ほど従業員がいますが、資金調達をずっとやっているメンバーは3人だけ。それくらいしんどい業務なのだと思います。私ももちろん悩むことはあります。そんなときはいつも「人事を尽くして天命を待つ」とメンバーに言っています。自分たちの精一杯の力を尽くしたら、そこから先にできることはもうない。だからこそ、できることを全力で取り組んでいます。

もちろん税務申告も大変ですが、こうすれば正しいという一定の正解はあります。しかし資金調達は、調べて何とかなるものではない。私たちと、会社と、投資家の方がいて、合意が得られるお手伝いをする中で、参考となるテキストは無いのです。失敗したときに会社が潰れてしまってから、あれもできたこれもできたと後悔しても遅いですよね。だから精一杯やることが、自分たちのためにもなると思っています。

御社ならではの魅力を教えてください。

大野:やはり緻密な事業計画の作成支援だと思います。僕らはお客様と一緒に考えながら、事業計画書をしっかり作ります。「コンサルが作った計画書だから」と社長がポロッと言わないくらい、一緒に作り上げます。この部分が大切です。金融機関も、社長の自主性は必ず見ています。

日本一の資金調達チームを目指して

今後の展望についてお聞かせください。

大野:資金調達は私含めて4人だけの小さなチーム。しかしこのチームに、日本一のノウハウを凝縮したいと思っています。現在我々は融資の調達をしていますが、株式の調達もありますし、最近ではクラウドファンディングでの調達もあります。現在は融資以外の資金調達は私が一手に引き受けているのですが、少しずつ、そういった新しいものにも挑戦していって欲しいと思っています。

今後の目標は、資金調達といえばOneWorldと言われるようになること。資金調達は経営戦略とセットなので、私が最初に夢見たコンサルの部分でも頑張ってサポートしていきたいですね。

 

スタートアップ企業の夢を叶えるため、日々奮闘されていることが伝わってきました。大野先生、有難うございました!

OneWorld税理士法人/OneWorldコンサルティング株式会社

●設立

2018年4月設立

●所在地

東京都中央区日本橋茅場町2-8-1 BRICK GATE茅場町 3階

●理念

ひとりでも多くの人が安心して夢をかなえられる社会を実現したい。

●企業URL
https://www.oneworld-tax.com/

 


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著者: KaikeiZine編集部

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