最近かなり話題性が高いIPO市場「東京プロマーケット」。会計事務所においては、クライアントがIPOに取り組むというと身構えてしまうこともあるでしょう。しかしながら、実際はチャンスがたくさんあるのです。今回は東京プロマーケットでシェア1位のフィリップ証券株式会社の脇本源一常務執行役員にお話をお伺いしました。
目次
1.東京プロマーケットとは
2.東京プロマーケットの現況
3.インタビュー動画
4.まとめ
1.東京プロマーケットとは
2022年春を目途に一般市場の再編が話題となっていますが、東京プロマーケットとは、それらとは別の東京証券取引所におけるプロ投資家向け市場です。他の市場と比べると比較的上場し易い市場です。簡単に要点をまとめましょう。
- (売上や利益、時価総額、株主数や持株比率などの)形式基準がない
- 社長が株式を保有したままでいられる(株主数や比率に関する基準がないため)
- 内部統制報告書が不要
- 四半期開示が不要
- 監査機関は1期分の監査証明で足りる
- 社長の個人保証が外せる
IPOをよく知る人ほど、信じられないメリットがたくさんある市場です。上場するためのコストについても、上場するまで3千万円、維持に毎年1千5百万円と言われています。マザーズは上場するまで最低3億円、維持には3千万円と言われているのを鑑みるとコスパも良い市場と言えるでしょう。
2.東京プロマーケットの現況
- ステップアップを狙える市場
ここ最近は特に活況です。東京プロマーケットから難関であるマザーズやジャスダックにステップアップしての上場事例も実現してきました。東京証券取引所の一般向け市場の再編を踏まえて、特に上場意向を示す会社の増加が加速しています。東京プロマーケットに上場して東証上場企業という信用を得たうえで上の市場を目指そうという流れとなっており、今後の上場方法のスタンダードになるようなムーブメントと考えられます。
- 審査の難易度について
マザーズなどの審査の難易度を知っている人からすると東京プロマーケットはとても対応しやすいものだと思います。しかし徐々に難易度は上がってきています。マザーズも今と誕生当初ではかなり異なりますね。市場の上場難易度が上がることは、どの市場でもこれまで起き続けていることです。そういう意味では、ステップアップするための市場として価値が確立しつつある東京プロマーケットがまだ上場し易いうちに取り組みたいと考えるのは自然な流れですね。




