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多摩エリアを盛り上げろ!地元をM&A・事業承継で進化をさせ未来へ繋ぐ会計士の挑戦【公認会計士・金森俊亮氏】

現在、多摩エリアを中心にM&Aや税務会計サービスに従事する公認会計士・金森俊亮氏。大手監査法人でパブリック系の監査経験を積み、2020年に独立。東京都・立川市にオフィスを構え、日々税務で悩みを抱える経営者の相談に乗っている。そんな金森氏だが、会計に興味を持ったのは幼少期だったと話す”天性の実力派会計人”だ。今回は、金森氏のこれまでのキャリア、そして地元・多摩エリアへの想いと今後の挑戦について話を伺った。(取材・撮影:レックスアドバイザーズ 市川)

マーブルガムで商売に興味をもった幼少期

会計士を目指したきっかけについて教えてください。

金森:会計士を目指したきっかけは、大学3年生の就活シーズンのときに、サラリーマンになる自分が思い描けなかったことでした。子どものときから経営者になりたいという漠然とした思いがあり、自立して働いていきたいという気持ちが強かったのです。母親は公務員で保健室にいる養護教諭でしたし、父親も家業があったわけではないのですが、商売をしてみたいという気持ちは幼稚園の頃から持っていたことを覚えています。

最初のきっかけは、幼稚園くらいのときにマーブルガムが大好きで、毎日祖母に買ってもらっていました。祖母がお店の人にお金を払い、私はマーブルガムを得られる。そういったお金と物のやり取りを眺めていて「マーブルガムを売ればお金をもらえるんだ」「物を売って、お金を稼いでみたい」と子ども心に興味を持ちました。

変わった幼少期だったと思いますが、そうやってお金が回っていくことが面白いと思っていたのでしょうね。だから小学生になり、TVゲームで遊ぶようになったときも、経営シミュレーションゲームで遊んでいました。テーマパークを作って、チケットやショップの値段を設定して売上を出して大きくしていくといったものでした。自分で作って、お客さんから評価されてお金を稼ぐということが好きだったのだと思います。

マーブルガムの世界が現実に存在することを知った大学1年生の春

金森:商売に興味はあったものの、公認会計士という職業の存在を知るのはだいぶ先になります。それまでは将来について具体的に考えていなく、いつの間にか経営者になりたいという夢も忘れてしまっていました。そのため、母の影響と、人に何かを教えるのが好きだったことから一時期、教員を志望していた時期もありました。しかし、高校までは勉強を全くしていなかったので、大学には一浪でやっと合格しました。経営には興味があったもののそのほかの勉強は好きではなかったんですよね。(笑)

大学受験をしている中で、とある大学の入試で選択科目がありました。選択科目の試験では、全ての科目の問題が見られるのですが、その中で「簿記」という科目と出会うことができました。何気なしに見たところ、自分が今までゲームで遊んでいた世界が学問として存在したことに驚きました。そして、“公認会計士”という経営の数字を読む知識を生かし、アドバイスをする職業があることも大学に進学した時に知りました。それもあって大学1年から「簿記」を勉強し始め、大学3年生の時に全経上級に合格。大学4年生からは本格的に会計士の勉強をし、大学を卒業した年に合格しました。

公認会計士資格取得に向けての勉強の期間は楽しかったですね。特に、問題を解きながら実際の企業の経済活動について「こういう商売をしているのかな」と頭の中で具体例を描きながら勉強できるところが面白かったです。学校の勉強は学んだことを何に活かせるのか分からなかったのですが、公認会計士試験の勉強は企業がどういう活動をしていて、どう数字に落とされているのかを学べる点に魅力を感じていました。

また、公認会計士試験の受験予備校に行くと、他の大学に通っている受験生とたくさん出会えて、世の中にはこんなに頭がいい人たちがいるのかと刺激的でした。大学受験より公認会計士試験の方が難しいと思いますが、そう思えるということは向いていたのだと思います。

しかし、企業法など法律系の科目は苦手で、点数もなかなか伸びませんでした。もし司法試験を受けていたら、何年経っても受からなかったと思いますよ。(笑)

未成熟業界の監査を経験。クライアントと共に成長をした10年間

新卒1年目で監査法人に入所されていますね。

金森:大学を卒業してから10カ月後に、あずさ監査法人に入所をしました。入所後、部署ごとの説明をされて、私が最初に選んだのはパブリック系でした。各省庁や独立行政法人、非営利団体を中心に監査を行う部署だったのですが、こちらに希望をした理由は、「内部統制があまりできていないお客様を相手にするため、お客さんから相談を受けることも多く、さらに本の執筆やクライアントに対して研修することが多い部署です」と説明を受け、情報発信をして、顧客に貢献できるのは自分の得意なことを活かせそうだと思ったからです。

実際に、未成熟の分野での内部統制構築支援は、やりがいもありとても面白かったです。

私は、伝統文化に関する事業を行っているクライアントの監査をすることもあったのですが、そこでも監査を通じて、内部統制に関する研修を実施したり、実際にアドバイスをしたりしていました。日本の伝統芸能を支える法人に管理面から支えることができたのは、嬉しかったですね。

そして、監査を通じて、日本の伝統文化は後継者不足も大きな課題になっているということも同時に知りました。そして、後継者不足について調べると、一般の企業も同じです。

今思えば、このあたりから、後継者不足への解決策としてM&Aや事業承継にも興味を持つようになりました。

10年間の間でターニングポイントになった出来事はありますか?

金森:入所6年目のときですね。監査を中心に行っていたときに、他の大手監査法人からアドバイザリー分野で転職のお誘いを受けたことです。結局、そこは英語が堪能であることが求められ、私の能力的に厳しかったため、転職することはありませんでした。

しかし、その際に、今後のキャリアを考えたら、監査だけでなくアドバイザリー業務もやっていかないといけないなぁと思うようになりました。
そして、翌年の業務希望の際に、アドバイザリー業務に興味ありと記載をしたところ、運よくアドバイザリー業務に空きが生まれたため、自分に担当が回ってきました。

そのアドバイザリー業務で担当したのは、47都道府県に拠点がある公的法人。それぞれで経理を行い、決算をして、本社がそれをまとめるといった仕組みでした。経理といっても事業所ごとにレベル感も違いますし、人の異動も多い。それをどのようにしたら早くできるのか考え、研修時に決算の振り返りや会計基準をお伝えしました。

このアドバイザリー業務は楽しく、夢中になってやっていたのですが、アドバイザリーとしてクライアントと二人三脚をしていくうちに商売を自身でやりたいという夢も思い出してきました。次第に、今後について真剣に考えるようになり、入所から10年目、2020年6月に監査法人を退所。独立をしました。

事業と想いをマーブルさせ、新しいシナジーを生み出していく

立川を拠点に置かれたきっかけはありますか?

金森:独立をするにあたり、どこに拠点を置こうか考えたのですが、やはり私は地元多摩エリアに貢献をしたいと思いました。現在、私が事務所を構えている立川は再開発が進むエリアで、商業施設などもどんどんできている勢いのある街なのですが、良い意味で古き良き部分もあり、新旧一体となっています。

また、テレワークが進む現在、自然豊かな環境の中で仕事ができると今注目をされているエリアです。実際に、「Start Hub Tokyo」といって、起業をしたい方向けに人脈づくりや、事業計画の作成なども支援してもらえるラウンジなどもオープンしています。

さらに、多摩エリアでも課題になっているのは後継者不足という問題。監査法人時代にも感じていたのですが、これまで築いてきた文化や魅力ある事業を人手不足という理由で、廃業になってしまうのは悲しいことです。

そして、独立してからこの1年間で会社を大きくしたいと思っている経営者も多いことが分かってきました。一つひとつの会社は魅力的なのに、後世に繋げることができなかったり、成長していかないのはもったいないことです。私は会計士としてのこれまでの経験を活かして、M&A、事業承継という視点で多摩エリアの人と人を結び、活性化させることで社会においての課題解決、そして地元に貢献できるのではと思っています。

祖母に買ってもらっていたマーブルガムのようにひとつひとつの粒は単色で小さくても、別の味を混ぜれば、いくらでも新しい味にもなれば、大きくすることもできる。

多摩エリアという街を、変化させ、進化させ次世代に繋げていくこと。そして、ビジネスの利益を最大化に貢献すること。これが、私のこれからチャレンジしていきたいことです。

【編集後記】

お話をお伺いする中で地元愛が伝わりました。立川という今勢いのある街を会計という視点でさらに盛り上げていかれるのですね。金森先生、有難うございました!

金森俊亮公認会計士税理士事務所

●設立

2020年7月

●所在地

東京都立川市柴崎町2−2−16 立川MAビル401

●理念

変化に対応し進化し続けてお客様に還元する会計人

●企業URL

https://sk-account.jp/

https://sk-account.com/

 

著者: KaikeiZine編集部

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