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【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意 〜第29回「定番の需要」①〜

ビジネスにも「定番」と呼べるものがあります。
それらは競合が多い一方、その分確実な需要が存在しています。
第29回【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意では、20個の定番の需要をご紹介します。

定番の需要とは

例えば、美容。
今や男性化粧品も一大市場化しつつあるほど、美容の世界は性別、年齢を問わず、安定した需要を確立しています。これ以外にも、英語の習得や最近であればプログラミング技術といったカテゴリーも定番化しています。

ビジネスは言うまでもなく、いかに需要に応えるか、です。
さらに言えば、それをどのように探しあてられるかにかかっているとも言えます。
他方、定番の需要は、あとはどうそれに答えればいいのか解決策を考えるだけ。そこには新しいビジネスを確立する上で大きなショートカットなりうる可能性が秘められています。

定番の需要の種類

すべてではありませんが、定番の需要には、ざっと次のような20種類のものが存在します。
実例を交えながら順にご紹介していきましょう。

① 英語の習得

昨年から小学校で英語の教科化が始まったこともあり、英語習得の熱は収まるところを
知りません。
また、緊急事態宣言によってさまざまな自宅向けのサービスの提供が増える中、一昔前のように駅前に出かける必要がなくなり、その手軽さから加速しているのがこの需要です。
一昔前であれば、英会話学校といえば年間数十万円以上もかかる代物でしたが、オンライン全盛期の今、定額の受け放題がデファクトスタンダードになろうとしています。

120カ国以上のネイティブ講師とオンラインで話せる「Native camp」
https://nativecamp.net/

そのカテゴリーは広く、ビジネス英会話、英文作成、TOEIC対策など多岐にわたります。裏返すと、その分すそ野が広く、かつ深い需要が存在することを示しています。

② 掃除/片付け

これも緊急事態宣言の期間中、巣ごもり消費と相まって大きな活性化を見せた定番の一つです。
英語と同様に、片付けのHACKから、ツールや掃除用具など多岐にわたることなどからその需要の強さ、広さがよくわかります。
様々なカテゴリーがある中、ひと際躍進したのが家に入りきらない荷物を簡単に出し入れできる「レンタルボックス」市場。

「加瀬のレンタルボックス」
https://www.kase3535.com/

以前は企業が利用する倉庫が一般的でしたが、サイズや価格が個人向けになるとともに、スマホアプリによって利便性が上がり、利用者も急拡大しています。

③ 子供の学力

① の英語の習得と同様、子供の学力向上も鉄板の需要です。
オンライン&スマホアプリがこの需要をクローズアップさせていますが、一方で、少子化一途の中で市場の拡大があまり見込めない見通しもあり、他のカテゴリー以上の競争の厳しさがあります。

矢野経済研究所「教育産業市場に関する調査(2020年)」
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2584

④ 収入を増やす

近年働き方改革によって、週休3日制を導入する企業が少しずつ増えています。

みずほフィナンシャルグループ「週休3日・4日制の導入」
https://www.mizuho-fg.co.jp/release/20201106release_jp.html

それに連なるように、「副業」解禁する企業も増えました。

日本経済新聞「企業の5割が副業容認」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65369720T21C20A0000000/

副業を試みる理由の約8割が働き方改革によって残業が大きく減るなどへの収入補完と言われており、当面この需要がなくなることはなさそうです。

アフィリエイトやクラウドソーシングといったネット関連、ウーバーなどに登録して実際に身体を動かす労働関連、そして株式やFXなどの投資関連等、他の需要同様、その種類も多岐にわたります。

⑤ 支出を減らす

株価の上昇とは反比例に年々下がり続けているのが年収です。
2020年時点での日本の平均年収は436万円。(OECD加盟国平均以下)

こうした背景のもとで、年々強さを増しているのが節約需要です。

その鉄板手法の1つとしてライフタイルの一部になっているのがポイント。
以前であれば、利用先が限定されていたのが一般的でしたが、今やほぼ「電子マネー」に
近い性質を持つようになっています。

120以上の銘柄のポイントに交換できる「Gポイント」
https://www.gpoint.co.jp/

⑥ プチ贅沢

何万、何十万ものお金を使うことはできないし、日頃は節約や貯金をしておきたい。
とはいえ、それだけでは精神的に参ってしまう。
そんな消費者の気持ちに応えるようにさまざまなプチ贅沢が百花繚乱に拡大しています。
例えば、いつもは口にしないような食べ物やお菓子、少し高い日用品、ホテルでのランチで優雅な時間を過ごすといったものなどなど。
そうした中、今や一つのカテゴリーとして定着しつつあるのが「高級食パン」です。

「東京品川 最高級食ぱん はせがわ」
https://hasepan.co.jp/

コンビニやスーパーに行けば、高くても精々200円台で置かれているのがパン。
食パンに至っては百数十円で買える代物です。
そこをあえて入手困難や高級な材料を惜しみなく使うことで、プレミアム感を訴求し、大きな反響を得ています。

 

以上、定番の需要について6つめの「プチ贅沢」までご紹介しました。
次回は引き続き、⑦の「謎解き」からご説明します。


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著者: 酒井威津善

フィナンシャル・ノート代表

東洋情報システム(現TIS株式会社)にて10年間に渡り、法人向けシステムの企画・設計に従事したのち、不動産証券化業、住宅建設業、人材紹介業、システム開発業、遊技機製造業などで計12年間CFO(財務責任者)を歴任。2016年独立。新しいビジネスモデルの創出支援、設計及びサポートなどを行なう。著書に「儲けのしくみ 50万円からできるビジネスモデル50」「儲けのしくみを誰でもつくれるすごいノート」(自由国民社)、「起業のための儲けの教科書」(ソシム)がある。

■新しいビジネスモデルの発見とヒント
http://financial-note.com/ 
■シェアーズカフェ・オンライン
http://sharescafe.net/author/itsusakai

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