国税OB税理士が監修。公認会計士・税理士・会計事務所・企業経理担当、税金・会計に関わる“会計人”がいま必要な情報をお届けします!

KaikeiZine

注目キーワード

  • KaikeiZine
  • キャリア・お仕事
  • ひょうご税理士法人(兵庫・尼崎市) 銀行API連携で顧問先の「口座連携日本一」を目指す理由とは<PR>

ひょうご税理士法人(兵庫・尼崎市) 銀行API連携で顧問先の「口座連携日本一」を目指す理由とは<PR>

顧問先企業に銀行口座のAPI連携を推進するひょうご税理士法人(代表社員=妹尾芳郎公認会計士・税理士・行政書士、兵庫・尼崎市)。「口座連携日本一を目指す」と、事務所一丸となって取り組む。しかし、多くの中小企業が、口座連携はハードルが高いと敬遠しがちだ。あえて推進するその目的は・・・。その狙いと推進ノウハウについて話を伺った。(取材=編集員兼論説委員 宮口貴志、撮影=荒巻祐介)

写真:妹尾代表

記帳業務の自動化に口座連携が不可欠

―顧問先企業の銀行口座のAPI連携日本一を目指されていますが、なぜですか。

妹尾:未来型の会計事務所を志向していく上で、事務所内の「生産性」「業務品質」の向上は、最大の課題となっていました。そのため、弊所では、“業務の標準化”によって解決することにしました。

弊所が目指す“業務の標準化”は、人が業務に帰属するという考え方。会計事務所の多くは、担当者に顧問先が付いているため、担当者が辞めてしまえばその顧問先のことを誰も分からなくなってしまいます。そうした、「人に業務が付く」スタイルではなく、「業務に人が付く」スタイルを目指すことにしました。仕組みとしてまず事務所内の業務の流れを作ってしまい、そこにスタッフを配置するスタイルです。

榊:具体的には、業務工程を4段階に分けて考えています。第1工程が顧問先からの会計資料などのデータ集めと入力で、ここの速さ・正確性が非常に重要になります。第2工程では、アシスタントが預金通帳や現金などの残高を合わせ、第3工程で勘定科目を弊所の表示に合わせ、第4工程で最終的なチェックを入れて、その資料をスタッフが顧問先へ持って行き説明するという流れです。

この進め方なら、その顧問先は特定の担当者しか分からないということはなくなります。この第1工程において、弥生の『記帳代行支援サービス』を利用し、銀行APIによる弥生会計との口座連携を進めています。

(*銀行口座とのAPI(Application Programming Interface)連携とは:業務システムと銀行口座のデータ情報を連携させることで、自動的に業務システムに銀行の入出金情報を取り込めるサービス。)

写真:榊副代表

―記帳業務の効率化ツールに弥生の『記帳代行支援サービス』を選んだのは何故ですか。

妹尾:弊所の顧問先は、『弥生会計』導入率が99.5%を占め、脱入力作業を考えたとき『弥生会計』と連携している『記帳代行支援サービス』が一番効果的だと判断したからです。

榊:弥生の『記帳代行支援サービス』を利用することで、銀行口座をはじめとした取引情報を、『スマート取引取込』で弥生会計に取り込めます。これにより、入力作業の手間が省けるほか、記帳業務の効率化が図れます。また、弥生会計のAI機能で仕訳などの作業は、一度記憶してしまえば間違えることがありません。つまり、記帳業務の効率アップと品質向上の二つを実現することが可能になるわけです。

口座連携を強力に推進 約50件を達成、目指すは250件

―記帳代行支援サービスで口座連携ができている顧問先は今どのくらいありますか。

井伊:現時点で口座連携できているのは約50社。連携できそうなのは250社あります。口座連携自体が目的ではありませんが、2022年1月までには250件にしたいと思っています。

―口座連携できそうな顧問先と、できそうにない顧問先とはどのように分けていますか。

井伊:①パソコンが使えない、②仕訳が月10件未満ですぐ終わってしまう、そうした顧問先は最初から外して、結果として対象となるのが250社となりました。

―どのように顧問先にAPI連携のお願いをしましたか。

榊:経理の自計化ができている顧問先以外には、実は銀行APIによる口座連携のメリットはほとんどありません。そのため、弊所からお願いして「記帳代行業務の効率化を図らないと、今の顧問料では赤字になってしまい、ひいては顧問報酬の値上げをお願いしないといけなくなります。これは妹尾代表をはじめ弊所のスタンスではないので、まずはできることに協力をお願いしたい」と、お願いベースで口座連携の説得をしました。

吉満:顧問先への導入に当たっては、2つの壁があったと感じています。第1の壁は、まず3件の導入を目指すことで、ここが一番苦しかったです。お願いするわれわれもよく分かっていないため、リモートサポートfor弥生PAP(画面共有システム)などを使いながら、試行錯誤し導入を進めました。

第2が20件の壁です。弊所では、20件導入する間に、約50事案程度のトラブル事例や豆知識が集まったので、これを事例集としてまとめました。

お願いベースで導入を進めていますので、連携がスムーズにいかないと、折角、口座連携に同意してくれた顧問先も、不安から口座連携を断念してしまうことも少なくありません。20件を超えると随分連携スピードが上がっていくのが実感できました。

妹尾:口座連携では、何人か人手を割くことで推進しようか迷ったんですが、入り口を開ける担当者を置いた方がノウハウも溜まるし良いんじゃないかということで、担当者を吉満に絞って20件の導入に邁進してもらいました。

―導入の際にはどういった点に苦労しましたか。

吉満:ログインも、法人と個人の2アカウント持っているために連携がうまく機能しないなどありました。中には Windows 7をお使いの顧問先もいらっしゃいました。

後はセキュリティソフトですね。セキュリティソフトが妨げていることもあり、パソコン全般のトラブルシューティングにこちらで対応する必要も出てきましたね。そもそも、顧問先は、口座連携のセキュリティについて漠然とした不安を抱いているため、一回で設定を完了しないと導入自体を辞めてしまう可能性も高いので、プレッシャーはすごく感じていました。

写真:向かって左:吉満さん、(右):井伊さん

それと、導入してみた後に気づいた大きな問題は、やっと連携させて使い慣れてきたと思ったら、「認証情報の更新」があることです。定期的に「認証情報の更新」があり、これをしないと口座連携が出来なくなってしまいます。それも金融機関ごとに「認証情報の更新」が必要なので、認証情報の更新をルーチン化させることも考えなくてはいけません。そこで、「認証情報の更新」作業に関するマニュアルと解説動画も作成しました。

妹尾:口座連携は吉満の頑張りでここまで進めることができました。やはり専任でやらないと、片手間では無理な仕事だと思います。会計事務所の仕事も変わってきており、それに対応するため弊所では色々よろず屋的に手をかけるベストパートナーズという別会社を設立しています。吉満はそこの社員です。

そうやって最初の20件でたまったノウハウをまとめた、弊所の虎の巻とも言えるプレゼン資料を作ったんですよ。とても良くできていると思います。

■ひょうご税理士法人 口座連携導入時プレゼン資料

吉満:私は簿記も分からないですし、弥生会計の入力もしたこともなく、ITスキルも高くはありません。しかし、やり方は任せるからと、信頼して自由に動けるステージを準備してくれたのが大きいですね。素人の私でも、分からないことがあれば弥生のカスタマーサポートに聞けば丁寧に教えてもらえます。弥生のカスタマーサポートの方々は本当に優秀で何度も助けて頂きました。導入3件が見えて20件が見えたら、ぱーっと前が開けますから。まずは始めてみてはいかがでしょうか。

ー仕事のやり方が変わることについて、スタッフにはどう納得してもらいましたか。

榊:「自分の仕事が楽になること」を実感してもらうのが一番早く納得してもらう方法だと考えました。そのためにある程度はトップダウンで進めるのが鍵だと思います。

ー紙証憑については、自動化させていますか。

井伊:最終的には生産性向上、標準化を目的にしていますので、口座連携数を増やすことだけでなく、紙の領収書で今までもらっていた顧問先には、スキャナーで取り込んでもらいデータ化してもらうことや、レジ導入で入力作業をなくす方向で進めています。

2022年7月までに、今の取り組みが出来上がるように進めています。これが出来上がれば、顧問先は特定の担当者しか分からないということはなくなります。弊所では製販分離を進めていますが、完全に製販分離しているわけではありません。なぜなら、顧問先とはしっかり時間をかけて関わり、未来の会計を作っていきたいと思っているからです。

顧問先ニーズが変わってきたら、われわれの仕事も変わっていかなければなりません。今できること、将来やっていきたいことなど、顧問先には説明したいですね。

―毎年、関与先数も増え、仕事量も急増しているとお伺いしています。

妹尾:弊所は、「相続」「不動産」「法人」に強みがあり、顧問先数は450~460件まで増えました。相続事案は年間120~130件、確定申告は約1千件手がけています。確定申告をコツコツ請け負ったおかげで、そこから法人化する関与先があったり、相続業務に派生したりと、事務所拡大につながっています。

一方で、確定申告期に業務が集中してしまうなどの悩みもありました。そのため2~3年前から、確定申告への取り組みは、年1回の一発勝負でやるのではなく、通年業務にしていこうという取り組みに変えました。その結果、1月から3月の確定申告業務で費やす時間は削減され、残業時間は激減しました。

井伊:私は入社して3年目ですが、確かに残業時間は減りました。また最近は、通常業務での時間もかからなくなり、空いた時間に銀行APIによる口座連携のプロジェクトや資金繰りシステムの開発に割く時間を作れるようになりました。

―どのようにして通年業務にしたのですか。

榊:仕訳数が多い顧問先からは、資料回収を7月上旬ぐらいまでに行い、データ入力を行います。確定申告業務も平準化しており、入力作業の効率化のため、弥生の『記帳代行支援サービス』を活用した、銀行APIでの口座連携をしています。

―今後の目標を教えてください。

妹尾:今後は、中小企業の税務会計、それから資金・労務・相続・不動産などに秀でることで、他事務所との差別化を図るというノウハウを税理士の仲間に提供し、横展開を広めていきたいと思っています。そして、今までの旧態依然とした記帳代行主体で、パート職員を雇ってという会計事務所のスタイルを変えていきたいと思っています。

~弥生株式会社の『記帳代行支援サービス』~

詳細はこちら

 

▲弥生の記帳代行支援サービスで口座連携日本一を目指す!

<OFFICE DATA>

●代表社員  妹尾芳郎
●設立    2010年8月
●本店    兵庫県尼崎市
●従業員数  60名

『円満相続支援業』と『中小企業経営支援業』の2つのコンセプトをベースに、塚口本店、塚口支店、川西支店と兵庫県内に3事務所を展開。

(プロフィール)

妹尾 芳郎(せのお よしろう) 

ひょうご税理士法人代表社員税理士、ひょうご行政書士法人代表社員行政書士。

明治大学経営学部卒。1979年、新和監査法人神戸事務所 入所(現:あずさ監査法人)。家業の不動産業に就いたのち、妹尾公認会計士事務所を開業。2010年、ひょうご税理士法人設立。座右の銘は「打つ手は無限」

榊 健司(さかき けんじ)

ひょうご税理士法人副代表・社員税理士。

阪南大学流通学部卒。大阪市内の税理士事務所で6年間勤務したのち妹尾公認会計事務所(現:ひょうご税理士法人)入社。2018年同副代表就任。

吉満 正樹(よしみつ まさき)

株式会社ベストパートナーズ

関西大学総合情報学部卒。人材派遣の営業、人材教育コンサルティング会社にて営業・バックオフィス業務の経験をした後、2018年ひょうご税理士法人に入社。現在はIT管理と採用を担当。

井伊 亮太(いい りょうた)

経営支援チーム

大阪経済大学経営学部卒。大阪市内の税理士事務所で5年間勤務した後、2018年ひょうご税理士法人に入社。現在は法人41社、個人64件を担当。


バナーをクリックすると㈱レックスアドバイザーズ(KaikeiZine運営会社)のサイトに飛びます

最新記事はKaikeiZine公式SNSで随時お知らせします。

 

◆KaikeiZineメルマガのご購読(無料)はこちらから!
おすすめ記事やセミナー情報などお届けします

メルマガを購読する


著者: 宮口貴志

KaikeiZine編集委員兼論説委員

初代のKaikeiZine編集長。税金の専門紙「納税通信」、税理士業界紙「税理士新聞」の元編集長。現在は一般社団法人租税調査研究会の役員・事務局長であり、会計事務所ウオッチャー、TAXジャーナリストとして活動。㈱ZEIKENメディアプラス代表取締役社長。
■税と経営の顧問団租税調査研究会
https://zeimusoudan.biz/
■KaikeiZine
https://kaikeizine.jp/

ページ先頭へ