懸命な経営努力の結果生み出した利益から最後に支払うのが税金です。誤った税金対策は、財務体質を悪化させ資金調達の失敗に繋がります。そこで今回は財務目線での節税対策について説明します。

節税には要注意!?

都内で焼肉店を5店舗経営しているmさんは、今期に臨時収入があり、決算では大きく利益がでることを見込んでいます。税金を少しでも減らしたいと節税対策について悩んでいます。

懸命な経営努力の結果生み出した利益から最後に支払うのが税金です。節税をして税金を少しでも減らしたいと思っている経営者の方も多いでしょう。節税の目的は、税金を減らして事業活動による手残りを増やすことです。ただ、注意して頂きたいのは、一口に節税と言ってもその効果は様々で、中には効果がないどころか逆に手残りを減らすだけのものもあるということです。誤った節税方法を行ってきたために会社や個人に体力(お金や利益)が残っていないという、本来の目的から外れた節税が行われていることが本当に数多くあります。中には、お店の業績自体は好調であるものの、過度な節税を行い過ぎたために財務体質が悪化してしまい資金調達で失敗してしまうというケースも残念ながら多くあります。