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「相続税・贈与税の一体化」とは?今後、生前贈与はムダになる?

「相続税・贈与税の一体化が近々、税制改正で行われるかもしれない」___。これが今の税務業界のトピックの一つとなっています。なぜ一体化が行われるのか、そしてどうなるのか。現在の税制を確認しつつ、今後の行方を探ります。

■現行の相続税・贈与税の制度は「別々の制度」

一体化議論を見る前に、現行の制度を確認しましょう。

生前贈与には原則、贈与税だけが課されます。相続税はかかりません。贈与税は相続税の補完税としての立ち位置だからです。

相続税は、人の死をきっかけに移転する財産が対象です。生きている間に移転した財産には課税されません。この違いを利用した課税逃れを防ぐべく、生前贈与には相続税の代わりに贈与税が課されます。つまり、相続税と贈与税は別々の制度なのです。

ただし、例外的に相続税のかかる生前贈与があります。次の2つです。

  • ・生前贈与加算…死亡日以前3年間に贈与された財産
  • ・相続時精算課税制度…「相続時精算課税選択届出書」を出した以降の贈与すべて

これらの制度において、相続税と贈与税は一体化していると言えます。

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