激動の2021年も残すところ、あと1週間となりました。今年最後の【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意は、この1年にご紹介してきた中から、ぜひリマインドしておきたい3つの切り口について振り返ります。

2022年新たな可能性に向けて
今年の締めくくりとして、改めて確認しておいて頂きたいのが次の3つの切り口です。
- 問い
- 参入障壁
- 定番の需要
1.問い
問いを立てる。ビジネス=問題解決ですから、テーマや事業ドメイン、そして具体的なセグメントが確定した次にくるのが、このステップです。
問いには、以下の図のような16個の観点がありました。

これらの質問は、その商品やサービスを主体的に捉えた観点や比較、一般化など客体的に捉えた観点など多面的に構成されています。
中でも、
- ・【定義】それは何か
- ・【因果】なぜ
- ・【目的】何のために
の3つの問いは、新しいビジネスを検討する際にとても有効です。
その商品やサービスは一体何なのか。
例えば、今、テレワーク拡大の結果、減便せざるを得ない状況に置かれている鉄道。
鉄道をテーマとした新たなビジネスの可能性を検討する際、
- ・そもそも鉄道とは何なのか
- ・なぜ、減便することを避けられないのか
- ・通勤・通学以外の目的は考えられないのか
といった問いは、一見回り道に見えるかもしれませんが、問題全体のフレームをつかみ、見落としがちな観点を捉え直す上でとても役に立ちます。