「中小企業が真に望む経理向けクラウドサービスとは何か。経理に従事する方々の属人的な請求書関連業務にかかる負担軽減はもちろんのこと、請求書発行情報と入金情報をデジタルデータで連携することでお金の流れを見える化し、1つのシステム上で必要な時に簡単に資金調達までできる、そんな中小企業の経営を支えるソリューションを作りたかった。」そう語るのは、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長 夏川雅貴氏。
同社は、これまでもクラウド型経費精算システム「経費BANK」などバックオフィス業務のDX支援サービスを手掛けてきたが、2022年3月、新たにクラウド型請求書発行システム「請求QUICK」をリリース。
今回は、スタートアップの創業支援を中心に税務会計サービス・資金繰りサポートなどを提供する、いなほ会計 代表税理士 齋藤明由氏に、本サービスを利用した感想等を伺いながら、「請求QUICK」の魅力に迫った。(取材・撮影:株式会社レックスアドバイザーズ 市川)

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グループ内で持つ技術やノウハウを結集し、請求書発行から入金消込・仕訳+資金調達を1つのシステムで完結することで日本に例のないサービスを

―はじめに、請求書の電子化が進まない理由をどうお考えでしょうか。

夏川:近年、請求書発行システムから送られてくる請求書が増え、一見すると電子化が進んでいるように感じるかもしれませんが、実は電子と紙の請求書が混在することによって、経理の現場では複雑さが増し、業務量が多くなってしまっています。

請求書関連業務は、請求書の発行だけを電子化しても入金情報までデジタルデータとして収集・消込までできなければ得られる効果が限られていたり、効率化の効果に比べて導入にかかる費用が高いなどといった理由から、電子化の必要性を感じていても導入に踏み出せない企業が多いのではと考えています。

実際、当社が経理担当者400名を対象に行ったアンケート調査では、約8割が請求書関連業務(作成、送付、入金確認、督促、仕訳計上)のいずれかの時点で紙を印刷して事務処理を行っていると回答しており、アナログな実態が浮かび上がっています。

―「請求QUICK」を開発するまでの経緯を教えてください。

夏川:「請求QUICK」は2020年に開発に着手したのですが、世の中にある請求書発行システムをみると、請求書の発行部分は効率化できても、その後に続く処理業務まで含めて効率化でき、しかも中小企業でも導入しやすい価格帯のサービスが少なく、それが普及のネックになっていると感じていました。

それゆえ当社では、請求書作成や送付の手間を省いてペーパーレス化と効率化を実現するだけでなく、入金消込の自動化と会計ソフトへの仕訳連携までストレスなくスムーズにデータが流れる。

そんな経理担当者の目線に立ち、真に請求書関連業務を効率化できるサービスを作りたいと考えていました。

そんな中、「経費BANK」をご利用いただいているお客様から「請求書の発行から入金後の消込処理に至るまで1つのシステムで簡単に効率化できるサービスを作って欲しい」というご要望をいただいたり、他社の請求書発行システムを導入された企業様からも「後続の処理業務まですべて電子化できないので、かえって管理の手間が増えてしまった」というお声を耳にすることもありました。

我々としては、この2年の間に電子帳簿保存法やインボイス制度など請求書の電子化に関する大きな法改正によって日本中のほぼすべての企業が対応を迫られる中で、クラウドの利便性を活かした経理の方々が真に望むサービスを、当社グループが持つ技術やノウハウを結集して作り上げ提供したい、それこそが我々の使命であると考えるようになりました。

さらに、資金力も人手もある一定規模以上の企業だけが使えるものではなく、リソースの限られた中小企業でもコストを気にせず安心してご利用いただけるサービスを世に送り出し、クラウドの利便性を存分に享受いただき、経理の課題を根本から解決したい、そういった想いで「請求QUICK」を開発することを決意しました。

企画時点では最後発でしたから、請求書発行システムとして引けを取らないハイスペックな仕様にしつつ、課題に挙がっていた「請求書発行後の後処理」問題を解決することで、経理の方々が煩雑な作業から解放される世界を追求しました。

さらに、当社らしさを考えた時に、そこから一歩踏み込んで、中小企業のキャッシュフロー改善による経営支援まで行うことができれば、もっと皆さんに喜んでいただけるのではという思いから、必要な時に発行した請求書を早期資金化できるファイナンスサービスを付帯することで日本には例のないサービスを作ることを決めました。

それがのちの請求書買取によるWebファクタリングサービス「入金QUICK」になります。

―「請求QUICK」導入のきっかけはなんだったのでしょうか。

齋藤:夏川さんに勧めていただいたのがきっかけです。

実はSBIビジネス・ソリューションズは私が税理士として開業する前の職場で、そこで9年間経理のアウトソーシングサービスに従事していました。

当事務所では、これまで顧問先への請求書は主にExcelで作成していたのですが、「請求QUICK」を使用した率直な感想として、ここまで優れている機能を無料で使えるというのはスゴイの一言です。

良かった点は後程述べたいと思います。

税理士として顧問先にどの請求書発行システムを勧めるべきか? 「請求QUICK」が選ばれる理由を解明

(1)請求書の作成・発行業務が劇的に効率化できる。

夏川:「請求QUICK」は、請求書の作成・発行から入金消込・仕訳、さらに請求書買取による資金調達までの機能が、月額0円で利用できるクラウド型の請求書発行システムです。

事前にマスタ登録した情報を選択するだけで簡単に請求書が作成できるため、作る人によって記載内容がバラバラになることを防ぐことができます。

また、請求書を作りながらマスタ登録もできるので、同じことを都度入力する必要がなくなり、作業工数を大幅に削減できます。

サブスクリプションなど同じお客様に決められた周期で同一内容の請求書を送付するケースも多いと思いますが、そういった場合には、必要な情報を事前に入力し、作成周期を選択しておけば、決められた周期で請求書を自動で作成・発行できる予約機能もついているので、作成漏れや送付忘れの心配もありません。

また、お客様がお使いのあらゆる会計ソフトに合わせて仕訳データを出力できるため、属人的になりがちな仕訳も統一することができます。

齋藤:「請求QUICK」からメールで簡単に請求書を送付することができるのですが、「請求QUICK」アカウントで送れるので、顧問先とのコミュニケーションコストが一つ削減できました。

Excelで作成していた時代は、作った請求書をPDF化してメールに添付していたのですが、顧問料をいただくお客様から「ご請求ありがとうございます」といった返信をいただくのが個人的には恐縮でして…小さなことかもしれませんが、経理を担当されている方々はこのような細かい作業ややり取りが沢山あると思います。

システムから送ることで良い意味で機械的になれますし、受取側にとってもメリットがあると思います。

また、自動的に支払期日が入る機能は便利だなと思いました。

手作業の時は、更新が漏れて作り直し、ということもありましたので、そういったうっかりミスがなくなる点も経理担当者にとっては助かると思います。

(2)自動入金消込機能「消込QUICK」で、手間のかかる消込作業を約90%削減できる。

夏川: 「請求QUICK」は、日本全国のインターネットバンキングと自動接続しているため、お使いの銀行口座の入出金明細をリアルタイムに取得することが可能です。

その強みを活かして「消込QUICK」という入金消込を自動化する機能を付けたのですが、「消込QUICK」を利用することで、入金データと発行した請求書の金額とを突合して消込候補を出すことにより、消込作業を約90%削減することができます。

「請求QUICK」をご利用いただいているお客様から大変喜ばれている機能の一つで、「消込のスピードと正確性が格段に上がり非常に助かっている」と言うお声を沢山いただいています。

企業様によっては手数料を引いて入金されるケースがありますが、そういった場合には、例えば<この法人に関しては、入金手数料を800円を引いて入金してくる>という条件を「請求QUICK」に学習させることができるので、設定しておくと2回目以降スムーズに突合することができるようになります。

齋藤:入金消込はルーティン作業ですが、量が膨大になると時間と手間がすごくかかるので、これを自動化できるのは経理担当者にとって大きなメリットですし、ニーズをきちんと汲み取って反映できている機能だと感じています。

無料で使えるのもとても魅力的だと思います。

(3)BtoBクレジットカード決済機能「クレカQUICK」で、未回収リスクの低減が見込める。

夏川:BtoB取引におけるアナログな請求・支払い業務を効率化する手段として、クレジットカード決済へのニーズが高まっています。

企画段階の調査でも、「クレジットカード決済で売掛金を回収したい」というご要望をいただいておりましたので、ご期待に沿う形でBtoBクレジットカード決済「クレカQUICK」を初期・月額0円の標準機能として付けることにしました。

また、決済手数料を業界最安水準の1.95%でご提供することにより、さらにご利用のハードルを下げるとともに、月3回締め3回払いの早期入金にすることで、未回収リスクの低減や資金繰りの改善にお役立ていただきたいと考えました。

齋藤:決済手数料1.95% は破格ですよね、グループ会社でオンライン決済サービスを長年提供しているゼウス社との連携ができるSBIビジネス・ソリューションズでなければ出せない料金設定だと思います。

振り込む側も手続き自体が不要になるので、双方メリットは大きいと思います。

(4)請求書買取サービス「入金QUICK」で、発行済み請求書を最短2営業日で資金化、急な資金需要にも対応できる。

夏川:請求書買取サービス「入金QUICK」は、「請求QUICK」で発行した請求書を、画面上で買取申請していただくと、最短2営業日で入金させていただくサービスなのですが、これも当社の親会社がファクタリングサービスを提供していて密な連携ができる当社ならではの特長だと思います。

冒頭、日本に例のないサービスをと申し上げましたが、請求書発行と買取サービス(資金調達)までを1つのシステムで完結できるサービスは他にはありません。

SBIらしく先ほどのクレジットカード決済同様、手数料は業界最安水準で提供しています。

齋藤:小売業や卸売業などの物を仕入れて売っている業種は、仕入れ代金を先に支払う必要があるため、特にニーズが高いと思います。

また、サービス業でも設備投資や税金支払いなどまとまったお金が急に必要になるケースはあるので、いざという時に便利だと思います。

私自身、資金繰りサポートの業務も行っていますが、金融機関からの借入の場合は過去に融資実績があったとしても、通常は入金までに最短でも1か月程度かかってしまうので、急な資金ニーズが発生しがちな中小企業には、早くて安い「入金QUICK」はとてもマッチした資金調達方法だと思います。

私も試しに請求書を買い取っていただきましたが、非常に簡単な操作で数日後には入金まで至りましたので、顧問先にも積極的に勧めたいと思います。

(5)誰でも簡単に改正電子帳簿保存法の電子保存やインボイス制度に即した形で請求書の発行・保存が可能

夏川:「請求QUICK」は、改正電子帳簿保存法に準拠した形での請求書の電子保存・検索や、インボイス制度に対応した複雑な消費税計算が、誰でも簡単にできるような設計にしています。

実際、あちこちで「難しそうな制度でよくわからない」というお声を非常に多く耳にしますので、「請求QUICK」をお役立ていただけるよう普及に努めており、その一環としてこの8月からパートナープログラムを開始しました。さっそく島根銀行様やTOMAコンサルタンツグループ様にご参加いただき、全国の中小企業の皆様のデジタル化を共同でサポートしていこうと盛り上がっている状況です。

齋藤:夏川さんも言うように、よくわからないことは後回しにしがちですが、インボイス制度は間違ってしまうと税額控除が受けられなくなってしまう可能性があるので、「請求QUICK」のようなツールに任せるのが安心だと思います。

月額0円で提供する理由とは…中小企業に寄り添い、効率化や法令対応、経営支援などを応援し続ける存在に

―最後に、読者様に向けてメッセージをお願いします。

 夏川:当社は、バックオフィス業務の負担を減らし、効率化を支援するサービスを提供していますが、中小企業の課題としてまず挙げられるのはランニングコストです。

どんなに作業面で効率化できるとわかっていたとしても、コスト面がハードルとなり導入をあきらめる企業は少なくありません。

「請求QUICK」は、初期・月次費用なしですぐに始められますし、中小企業の人数であれば、無料の範囲内でお使いいただけると思いますので、「無料でここまでのことができるんだ!」ということをご実感いただけると思います。

今後も、中小企業を本当の意味で応援できるサービスを作っていきたいと考えています。

齋藤:税理士として独立して意外だったのは、顧問先の経営者の方から税務・会計以外のご相談も多くいただくということです。

特にスタートアップ企業からは、「お金をかけずに経理業務を効率化する方法やツールを教えて欲しい」、「資金調達の方法や助成金について教えて欲しい」といったご相談をよくいただきます。

夏川さんの言う通り、中小企業にとってランニングコストは少しでも減らしたいところだと思います。

また、経理業務は請求書の発行から入金消込、仕訳、未入金の督促、税金計算など多岐にわたりますが、ミスが起きるとそのまま会社の損失に直結してしまうため、経理担当者は常に対応期限と正確性を同時に要求されるプレッシャーの中で日々業務を行っていると思います。

ツールに頼らず属人的な手作業だと、転記ミスなどのヒューマンエラーがどうしても起こりやすくなりますし、ノウハウを持った方に業務が集中して平準化が図れないなど、人的リスクも大きくなりがちです。

スタートアップや中小企業では、管理業務に多くのコストをかけられないことから、少し前までは、お金がかからない方法としてExcel請求書をご提案していたのですが、特にインボイス制度への対応は、請求書を電子化しておかないと手運用では限界が来ることは容易に想像がつきますし、こういった法改正が行われるたびにすべて手作業で対応するのは、非効率であると同時に企業のリスクも上がってしまうと言っても過言ではないと思います。

請求QUICK」は、請求書の発行枚数が1ヶ月当たり50枚までなら無料で使えるので、中小企業であれば、十分にその範囲内で完結できるのではないでしょうか。

資金繰りの困りごとに対しても「入金QUICK」がついていますから、総合的に見て中小企業にとって非常に便利なツールだと思います。

今後も中小企業の心強い味方としてSBIビジネス・ソリューションズに期待したいですね。

SBIビジネス・ソリューションズ株式会社

●設立

1989年9月

●所在地

東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー

●会社HP

https://www.sbi-bs.co.jp/

 

いなほ会計 (齋藤明由税理士事務所)

●設立

2014年

●所在地

東京都文京区本郷2-35-17

●会社HP

https://www.inahokaikei.com/


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