税理士試験受験後の合格発表について紹介します。発表日程や発表方法、試験終了からどれくらいの日数がかかるのか、また合格発表までにやるべきことも解説します。

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税理士試験の受験を考えている方や、受験した方向けに、合格発表日の目安や発表方法などを紹介します。

また、税理士試験の合格発表は遅いといわれることが多く、実際受験してから約4か月かかります。

合格発表が遅い理由やその間の過ごし方についても解説しますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

税理士試験合格発表について

まずは、税理士試験の合格発表について解説します。

合格発表日と発表方法、また結果が届かない場合の対応についても解説します。

発表日はいつ?

令和4年度(第72回)税理士試験の合格発表は、令和4年11月30日(水)です。

試験実施日が令和4年8月2日~4日なので、発表までの期間は4か月弱です。

(参照:合格発表について|国税庁 – 税理士試験

また参考に、過去の試験実施日と合格発表日も紹介します。

  • 第71回 試験実施日:8月17日~19日 合格発表日:12月17日
  • 第70回 試験実施日:8月18日~20日 合格発表日:12月18日
  • 第69回 試験実施日:8月6日~8日 合格発表日:12月13日
  • 第68回 試験実施日:8月7日~9日 合格発表日:12月14日

過去4回分の試験を見ても、合格発表日は試験実施日から約4か月後になっています。

発表方法は?

合格者の発表方法は、インターネット(国税庁ホームページ)と税理士試験等結果通知書の2つです。

それぞれの方法について解説します。

・インターネット(国税庁ホームページ)

インターネットで合格を確認できるのは、官報合格者のみです。

官報合格者とは税理士試験科目のうち5科目に合格して税理士になった者のことです。

官報合格者になればインターネット上で合格発表されますが、官報合格は難易度が高めです。

・税理士試験等結果通知書

税理士試験等結果通知書は、受験したすべての方に送られます。

不合格者と官報合格以外の合格者は、税理士試験等結果通知書により試験結果を確認します。

官報合格以外の合格とは、科目免除制度を利用して税理士試験に合格することです。

この科目免除制度を利用して税理士になる方は多いです。

(参照:試験科目の免除について|国税庁

試験結果の通知が届かない場合、どうすればよいのか?

試験結果の通知が届かない場合には、受験者自身が照会する必要があります。

照会が可能な日程は決まっており、令和4年度税理士試験の場合は令和4年12月12日以降に照会できるようになります。

注意点として、通知書は受験申込書に記載された住所に送付されるので、住所を変更した場合は国税審議会会長宛に住所変更届を提出しなければなりません。

住所変更届の提出日も決まっており、令和4年度税理士試験の場合は令和4年11月16日必着です。

(参照:合格発表について|国税庁 – 税理士試験

税理士試験の合格発表はなぜ遅い?合格発表までの過ごし方も紹介

前述したように、税理士試験の合格発表は4か月前後かかります。

合格発表を待っている身からすると、長く感じることでしょう。

合格発表がどうして遅いのか、また参考までに、税理士試験が終わってから合格発表日までの過ごし方も紹介します。

税理士試験の発表が遅いわけ

税理士試験の合格発表が遅い理由は、論述形式の理論問題があるからです。

その論述形式の理論問題の採点ポイントは、次のようになります。

  • 理論のキーワードを正確に論述できているか
  • 理論の内容の理解度はどれくらい高いか
  • 論理的な文章を書けているか

このように、論述形式の問題は、受験者1人1人の答案をすべて吟味して点数をつけなければなりません。

法人税法や所得税法などは受験者数が多いので、採点にかなりの時間を要するでしょう。

参考までに税理士試験の受験者数を紹介します。

このように考えると、合格発表までに4か月ほどかかるのは妥当ではないでしょうか。

科目 第72回(令和4年度) 第71回(令和3年度)
簿記論 17,400名 16,032名
財務諸表論 14,406名 13,696名
所得税法 1,839名 1,954名
法人税法 4,700名 4,917名
相続税法 3,252名 3,517名
消費税法 8,923名 8,786名
酒税法 796名 804名
国税徴収法 2,729名 2,824名
住民税 702名 616名
事業税 396名 481名
固定資産税 1,360名 1,439名

(参照:国税庁 令和4年度(第72回)税理士試験受験申込者数(科目別・試験地別)

試験終了後から合格発表までの過ごし方

税理士試験は合格することだけが目的ではないはずなので、合格発表までの4か月間を有意義に使うべきです。

ここでは、合格発表までの過ごし方を3つ紹介します。

  • 自己採点

試験が終了するとすぐに予備校の解答速報が出ますので、まずは自己採点をしましょう。

計算問題は解答は1つでしょうが、理論問題は解答に幅があるので複数校の解答速報を確認するといいです。

合格ラインやボーダーラインを出しているところもあるので、それを見て今後の方針も考えましょう。

  • 次に向けた勉強

自己採点の結果がどのようになっても、次に向けた勉強をすぐに始めましょう。

合格すべき科目が残っていて、受けた科目に自信がない場合は同じ科目を、自信がある場合は次の科目を勉強するのが良いです。

試験が終わったので少し休みたいという気持ちも十分理解できますが、税理士試験に合格するためには、絶え間ない努力が必要です。

  • 就職活動

働きながら、引き続き試験勉強を進めていく予定の方は、税理士試験が終わってすぐに就職活動を始めましょう。

税理士試験が終わってからのこの時期は、会計事務所側も人材の確保に向けて動き出します。

採用担当者は、合格者に対しては、試験直後に採用し、翌年2月~3月の繁忙期に向けて実務教育を進めたいと考えています。

また、働きながら税理士試験に合格したいと考えている方には、企業経理よりも会計事務所がおすすめです。

会計事務所のほうが、周りにも受験生がいることが多いです。

まとめ

本記事では、税理士試験の合格発表について解説しました。

また合格の発表方法は、インターネットで確認できる官報合格者以外は、税理士試験等結果通知書が送られてくるので、住んでいる地域によっては到着が遅れることもあります。

また、通常は合格発表までには約4か月かかるので、次に向けたアクションをすぐに起こすことをおすすめします。


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