飲食店の出店には初期費用が少なくとも1000万円以上かかると言われています。その資金調達方法としては融資だけでなくリースの活用があります。今回はリースを説明します。

リースとは!?

都内で居酒屋を3店舗経営しているBさんは、既存店舗の業績が好調であり、新規出店を検討しています。

しかし、メイン銀行の担当者からは前回の融資からあまり期間が経っておらず、初期費用全額を融資することは難しい旨を言われており、資金繰りについて悩んでいました。

飲食店の新規出店に必要な初期投資は高額になるため、通常、金融機関から融資を受けて行うことが一般的です。

ただ金融機関から融資を満額は受けられない場合などもあり、その際には自己資金で補填するしかありません。

自己資金を使えば運転資金に充てる資金が減少してしまうため、オープン後の経営が厳しくなります。そんなときに役立つのがリースです。

リースとは、顧客が希望する厨房機器などの物件をリース会社が購入し、それを長期の契約期間(5年または6年が多いです)で貸し出すかたちとなります。

納品後は毎月リース料を支払い、契約満了時に物件を返還するか再度リースするかを決定します。

リース料は基本的に一度目の契約期間で全額回収できるように設定されているため、再リースとなる場合はリース料が割安になるケースが多くあります。