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お金のたしなみ美人~知っておきたい税金や還付制度などの話~♯2所得税額と納税額が決まる仕組み

今回は年末調整で所得税額と納税額が決まる仕組みについてです。源泉徴収票が手元にある人はぜひ見比べながら読んでみてください。

会社が年末調整をしてくれるおかげで、年間で自分がどれだけの所得税を納めているのか、わからない人も多いのではないでしょうか。でも、自分が納めている税金。源泉徴収票の見方のポイントを押さえたら(https://kaikeizine.jp/article/3716/)、実際に税金が決まる仕組みがわかるようになります。

所得税と納税額が決まる仕組みを知ろう

「源泉徴収票」でチェックしたい項目を確認したら、実際に計算してみましょう。

チェックする項目はココ!

A. 支払金額
B. 給与所得控除後の金額
C. 所得控除の額の合計額
D. 源泉徴収税額

受給者交付用

例えば、会社員・花子さん(30歳)・独身、年収450万円の場合…

A. 支払金額(年収):450万円
B. 給与所得控除後の金額:306万円
C. 所得控除の額の合計額:96万5000円

まず、源泉徴収票の 【B. 給与所得控除後の金額】から【C. 所得控除の額の合計額】を引いて、課税所得を算出します。

【B. 給与所得控除後の金額 - C. 所得控除の額の合計額】=課税所得
【306万円-96万5000円】=209万5000円

この金額に適用される所得税率は10%です。さらに、税率に応じて定額の控除額が定められていて、10%の場合は9万7500円の控除が適用されます(※平成28年分所得税の速算表参照)。

【課税所得×所得税率-控除額】=所得税額
【209万5000円×10%-9万7500円】=11万2000円

出典:国税庁HP「No.2260 所得税の税率 」を基に作成。※ここで算出した所得税額については、端数処理は行いません。

11万2000円が1年間で納めた花子さんの所得税額です。「D.源泉徴収税額」の欄に記載されています。もし、住宅ローン控除があり、「住宅借入金等特別控除の額」の欄に記載がある場合は、最終的に算出された所得税から直接この金額を引いた額が「源泉徴収額」に記載されます。

このほかに年末調整で控除されない医療費控除やその他ふるさと納税等の控除が受けられる場合は確定申告をすることでさらに控除が受けられます。

所得税額に復興特別所得税を足す

最後に「復興特別所得税」を算出します。これは、2011年の東日本大震災の復興にあてるための税金で、最終的な所得税額に2.1%をかけた額がその年に納税する復興特別所得税です。

【所得税額×2.1%】=復興特別所得税
【11万2000円×2.1%】=2352円

所得税額と復興特別所得税の合計がその年に納めた所得税の税金額になります。

【所得税額+復興特別所得税】=納税額
【11万2000円+2352円】 =11万4352円

会社員・花子さん(30歳)・独身、年収450万円の所得税額は11万2000円、納税額は11万4352円。つまり、1カ月あたり約1万円納めていることになります。1万円あったら、あなたなら何に使いますか?美容室に行く、ネイルを変える、ちょっと贅沢な外食は何回できるでしょうか…こうして考えてみると、納税した1万円がどのようなかたちで私たちの暮らしに還元されているのか、少し、興味が湧いてきませんか。
源泉徴収票の見方と所得税、納税額が決まる仕組みを理解したら、会社の計算が合っているかをチェックできるようにもなります。源泉徴収票が手元にあれば、それと見比べながら、会社の計算が合っているかきちんと確認してみるのもいいでしょう。

さて。お気づきの方もいるかもしれませんが、「住民税」はまた別のハナシ…。理由は税金の徴収先が違うからなのですが、これはまた別の機会にお伝えします。

※記事の情報は2016年12月現在のものです。

(関連記事)♯1 年末にもらう「源泉徴収票」の見方をマスター

著者: KaikeiZine編集部

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