集中のリスク
分散の逆は、「集中」です。
分散せず、本業一本で推進する。
当然のことながら、現在のような環境下ではリスクは大です。
上述した、「同一カテゴリーの分散」も広義の意味で集中です。
実体としては別事業として分かれていますが、その性質面から捉え直すと、残念ながら分散とは言えない状態でもあるのです。
例えば、昨今その業績面で厳しい状況が囁かれている「いきなりステーキ」。
決算書を確認すると、株式会社ペッパーフードサービスの下、レストラン事業、いきなりステーキ事業、そして飲食店などに卸すとんかつソースなどの商品開発事業の3つがありますが、言わずもがないずれも「飲食」という同一カテゴリーに属しています。
店舗と商品開発は「川下と川上」に分かれており、会計面でも、前者は販管費、後者は原価とコストバランスは取られているものの、飲食というカテゴリーの同一性はそのままです。
特定のリスク発生による影響がそのまま事業全体に浸潤してしまう恐れが解消できません。
まとめ
人間の脳の性質の1つとして、目の前で起きていることに意識を奪われやすい傾向があります。
それはビジネスにおいても同様です。
本業の状態にどうしても目を奪われてしまう。
そこには、当然長い時間を投下してきたいわゆる「サンクコスト」的な要素も含まれており、理性的に距離を取ることができない。
ただ、今ほど変化が激しく、その変化による影響の深度が深い環境においては、意識的に視点を離す、別の観点を持ち込むことはやはり重要です。
ぜひ、今ある事業とは別の領域への展開可能性がないか検討してみてください。
本業への投下資本よりも小さい規模で新たな利益を生み出せるかもしれません。
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