簿記試験用の電卓のおススメメーカー・機種
簿記試験を受験する際に電卓の選び方は非常に重要で、計算のスピードや正確性は試験の合格率に大きく影響します。
ここでは、簿記試験用の電卓のおススメメーカー・機種について紹介します。
簿記試験用の電卓はシャープかカシオがおススメ
簿記試験の際に選ばれる電卓は、大体「シャープ」か「カシオ」に分かれます。
どちらを選ぶかは好みや使いやすさに左右されますが、ここでは両派の特徴を紹介します。
シャープ製の電卓はキヤノンやシチズンと共に、特定の操作方法を持っています。
例えば、複利計算の際、1.02の10乗を計算する操作は「1.02×=========」となります。
シャープの電卓は直感的で、多くの簿記学習者やプロに支持されています。
一方でカシオ製の電卓は、独自の操作方法を持っています。
同じ複利計算でも、1.02の10乗を計算する操作は「1.02××=========」となります。
カシオは耐久性や機能性に優れ、長く使えるのが魅力です。
簿記試験の電卓選びは操作の違和感を避けるためにも、早い段階で決めて慣れることが大切です。
シャープとカシオ、どちらも一長一短がありますが、最終的には自分の手に合ったものを選びましょう。
シャープのおススメ機種
シャープのおススメ機種は「EL-G37」です。
12桁表示で日常の計算から簿記試験まで幅広く対応でき、サイレントタッチキーで静かな試験環境でも気になる音を出さずに計算が可能です。
また、早打ち機能(キーロールオーバー機能)付きで、計算のスピードアップが期待できるでしょう。
シャープ製品はキーの感触や配置が使いやすく、長時間の使用でも疲れにくい設計となっています。
シャープは他にも多くの電卓モデルを展開しており、用途や好みに応じて選ぶことができます。
例えば、より高機能なモデルや、コンパクトなデザインのモデルなどもあるので興味ある方は調べてみてください。
カシオのおススメ機種
カシオの電卓は、その信頼性や機能性から多くのプロフェッショナルや学生に支持されています。
簿記試験や実務での使用を考慮した場合、カシオの「JS-20WK」がおススメ機種です。
カシオ「JS-20WK」は実務者や簿記試験受験生にとって人気な機種で、12桁表示・検算・税計算機能など、必要な機能は揃っています。
ジャストタイプのデザインでキーの感触や配置が使いやすく、高速入力が可能です。
また、サイレントタッチキーを採用しており、タッチ音が気にならない静音設計となっています。
さらに、早打ち機能(キーロールオーバー機能)も搭載されており、連続入力がスムーズに行えます。
いずれにせよ、購入を検討する際は実際に店頭で手に取って、操作感やキーの配置、機能などを直接確認し自分に最適だと思えるモデルを購入するようにしてください。
簿記試験で覚えておきたい電卓の使い方
簿記試験では、効率的な計算を行うために電卓の使い方を覚えておきましょう。
以降では、おさえておきたい電卓の主要な使い方について解説いたします。
M(メモリー)キー
M(メモリー)キーは一時的に数字を保存しておくための機能で、複数の計算を行う際に非常に役立ちます。
Mキーの基本操作は以下の通りです。
- M+:現在の表示値をメモリに加算
- M-:現在の表示値をメモリから減算
- MR (Memory Recall):メモリに保存されている値を表示
- MC (Memory Clear):メモリをクリアし、0にリセット
例えば、以下2つの計算結果をすべて合計したいという場合を考えます。
- 1+2+3=6
- 12-3=9
答えは6+9=15ですが、以下のように電卓を打つことによって、いちいち計算結果をメモしておかなくても答えを出すことができます。
- 1+2+3 M+
- 12-3 M+
- MR
Mキーを使用することで連続した計算をスムーズに行うことができ、簿記試験の効率を大幅に向上させることができます。
試験前には、このMキーの操作に慣れておくことが重要です。
小数点以下の設定
簿記試験で電卓を使用する際、小数点以下の桁数を設定することが重要です。
特に、税率の適用など、正確な桁数での計算が求められる場面での設定は欠かせません。
電卓によっては、小数点以下の桁数を固定する「F」ボタンや、特定の桁数に設定するためのボタンが備わっています。
以下は、一般的な小数点以下の設定方法です。
Fボタンを使用すると、小数点以下の桁数を固定できます。
例えば、2桁に固定したい場合は「F」ボタンを押した後、2を入力します。
電卓によっては、直接小数点以下の桁数を設定するボタンがあります。
写真のように、2という表示がある場合は小数点以下2桁に設定が可能です。
設定した小数点以下の桁数で四捨五入される機能も多くの電卓に備わっています。
計算結果が自動的に指定の桁数に丸められるため重宝できるでしょう。
簿記試験などでの計算時には、問題や指示に従って適切な小数点以下の桁数に設定することが必要です。
誤った桁数で計算を進めると、正確な答えが得られなくなるため、設定の確認が重要です。
税率設定
税率設定は、簿記試験や実務での計算において、特に消費税や付加価値税の計算を行う際に使える機能となります。
多くの電卓には税率を設定し、簡単に税込み・税抜きの計算を行うことができる機能が備わっています。
電卓のキーパッドには「TAX SET」や「RATE SET」とで税率を設定できます。
次に、設定したい税率(例: 10%なら「10」)を入力し、再度税率設定ボタンを押すか、別の確定ボタンを押して設定を完了します。
設定した税率を使用して、税込みや税抜きの計算を試しましょう。
「TAX+」や「TAX-」といったボタンを使用して簡単に計算を行うことができるはずです。
税率が変更された場合や、異なる税率での計算を行いたい場合は、同様の手順で新しい税率を再設定します。
簿記試験や実務での計算時には、正確な税率を設定して計算を行うことが重要です。
電卓操作のコツ
電卓操作のコツは、迅速性と正確性のバランスを取ることです。
特に簿記試験などの時間制限のある状況では、効率的な操作が求められます。
まずは指の基本位置を確認してください。
電卓のキー配置に慣れることで、無駄な動きを減らし、速度を上げることができます。
左手の指5本で操作する場合、中指、薬指、人差し指をそれぞれ「5」「4」「6」のキーに置くのが基本です。
親指は「+」や「-」のキー、人差し指は他の数字や機能キーを操作するのに使います。
また、キーの感触を確かめ、確実に入力される力加減を把握しましょう。
軽くタッチするだけでは、入力ミスが起こりやすくなります。
さらに、入力する数字や計算式を目で追いながら電卓のディスプレイも確認することで、ミスを早期に見つけることが可能です。
しかし、頻繁に視線を移動させると、時間のロスが生じるため、効率的な視線移動を心がけましょう。
電卓操作は、繰り返しの練習によってスキルが向上します。
日常的に電卓を使用し、特定の計算を繰り返し行うことで指の動きがスムーズになり、正確性も向上します。
その中でメモリー機能の活用など、複雑な計算も効率的に行うコツを見つけてください。
機能を使いこなすことができれば、計算のスピードと正確性を両立させることができます。
電卓操作のコツは「継続的な練習」にあります。
日常的に電卓を手に取り、計算を行うことで、自然と操作のスピードと正確性が向上します。
まとめ
簿記試験での電卓選びは迅速かつ正確な計算が求められるため、特に重要です。
主要なメーカーとしては、カシオやシャープが挙げられます。
キーの押しやすさ、表示桁数、メモリー機能の有無などを考慮し自分にとって最適な機種を選びましょう。
電卓の使い方に関しては、メモリー機能を使った複雑な計算も習得することが必要です。
日常的な練習を通じて、電卓の各機能を使いこなすスキルを磨くことが、試験での成功への鍵となります。
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