サン共同税理士法人グループが、税理士業界向けのメタバース合同就職説明会を開催した。現在急成長中の税理士法人が、メタバース上で法人紹介やパネルトークを行った様子をレポートする。
2023年8月10日、サン共同税理士法人グループのサン共同デジタルコンサルティングが税理士業界向けに「メタバース合同就職説明会2023 Summer」を開催しました。
インターネットに続く世界インフラになるとささやかれ、Googleなどのアメリカの巨大テック企業が主導権を握ろうと動く一方で、『フォートナイト』や『マインクラフト』といったゲームがリードしていることでも知られる、メタバース。簡単に言うと、仮想空間で自分の分身となるアバターを操作し、さまざまな体験ができるというものです。
今回の「メタバース合同就職説明会2023 Summer」は、サン共同デジタルコンサルティングが自社開発のメタバース上で合同就職説明会を開催し、さらにその模様をYouTube Liveでも同時配信するという、税理士業界初の試み。
デジタルを用いながらの新しい挑戦、業界を活性化していこうとするこうした動きは、KaikeiZineとしても注目しないわけにはいきません。
3時間半YouTube Liveに張り付いて視聴しましたが、実際おせじ抜きでとても興味深い説明会でした。
その様子をレポートします。
税理士試験終了後最速開催ほか見どころたくさん
8月10日(木)は、2023年の税理士試験の最終日。
今回の「メタバース合同就職説明会2023 Summer」は、試験終了後最短の開催を銘打ち、同日の17:30にスタートしました。
この「税理士試験終了後最短での開催となる就職説明会」も今回のアピールポイントの1つでしたが、それ以上の見どころが以下の2つ。
- メタバースによるあらたな合同説明会
- 現在急成長中の税理士法人が集結。各法人代表によるパネルトークもあり
この記事では、上記2点を中心に当日の様子をお伝えしていきます。
メタバースによるあらたな合同説明会
コロナ以降は、Zoomで開催される就職説明会も見かけるようにはなりました。
しかしオフラインの説明会のように、就職希望者が出展ブースに立ち寄り採用担当者と話す、いわゆる個別相談がZoomなどのオンライン会議ツールではやりづらいのはネックでした。
それが、メタバースでの開催であれば解決されます。
今回も17:30に説明会がスタートすると、メタバース上に出展したサン共同税理士法人、税理士法人アイユーコンサルティング、アンテリジャンス税理士法人、税理士法人グランサーズ、セブンセンス税理士法人のブースを求職者のアバターが訪れ、採用担当者のアバターとコミュニケーションをし始めました。
メタバースならば、今回のように面談・交流会会場があれば移動し、スムーズに個別相談に移れるわけです。
また、毎年税理士試験終了後すぐに就職活動を始める受験生は少なくありません。
その中で都市部以外に住む受験生は、オフラインの説明会に参加しようとすると毎回交通費や時間を捻出して参加しなければなりません。
Zoomなどのオンライン説明会と同じく、メタバースならばその点を気にせずに参加できるのが大きなメリットなのは言うまでもありませんが、さらにメタバースならではのメリットを言うならば、今回「匿名で参加ができる」点がアピールされていました。
要はオンライン・オフライン問わず、リアルで顔を突き合わせる説明会では聞きづらい質問もあるものです。
しかし匿名のアバターでも参加できるメタバースならば、それを気にせずに質問がしやすい、本音で話せるというわけです。
今回は私のような取材者は、メタバースでの参加ではなくYouTube Liveの同時配信を視聴する形でしたが、今後参加する求職者の方はぜひそうしたメタバースの特性を体感してみてください。