簿記試験の勉強でも過去問学習は重要です。過去問に触れ出題の特徴や傾向を理解し、試験で求められるスキルに焦点を当てて勉強する方が効率的です。過去問を解くことで試験の出題レベルを把握できます。
この記事の目次
日商簿記試験の勉強に過去問学習が重要な理由~3つのメリット
日商簿記試験の勉強だけでなく、他の試験勉強でも、過去問学習は重要です。
以下では、過去問学習の利点を3つ紹介します。
試験の傾向や出題レベルが把握できる
どんな試験でも、問題の出題や難易度には一定のパターンがあります。
過去問を解くことでその特徴や傾向を掴み、試験で求められるスキルに集中するのが有効です。
同じ問題を繰り返し解くことで素早い判断力が育まれ、解答スピードも向上します。
試験は時間に制約があるため、スピードが重要です。
また、過去問を解くことで出題の難易度を理解し、合格に必要な勉強量や時間も見当がつきます。
こうした事前の準備は効果的な勉強法やスピードアップ、必要な勉強時間の見積もりに役立ちます。
自分の実力が把握できる
試験では同じくらいの難しさの問題が毎回出題されます。
基本学習後、過去問解くことで現在の実力がわかり、不足部分を補ったり不要な部分を省いたり調整できます。
これにより、効率的な学習計画が立てられます。
全体の学習を効果的に進めるため早めに過去問に挑戦することが有益で、集中的かつ効率的な学習が可能です。
試験の練習ができる
日商簿記試験では、どの級でも70%以上の正答率で制限時間内に解答が要求されます。
1級試験は180分、2級は90分、3級は60分という短い試験時間が設定されていますが、通常の取り組み方では難しいかもしれません。
緊張やイレギュラーな問題により、時間不足を感じることが多いです。
この状況を改善するため、過去問を使った練習が有効です。
タイマーを使って過去問を試験時間内で解くことで、時間配分の意識を養うことができます。
配点に注目し、戦略的な対策を立てることも大切です。
過去問の演習により、制限時間と正答率を意識した学習法へと進化させましょう。
日商簿記3級の出題傾向は?
日商簿記3級は、難しい試験ではありません。
出題の特徴を把握し、何度も問題に取り組むことで、合格は確実に近づきます。
ただし、最近の試験(158回以降)では出題内容に変更がありました。
ここではこれまでの出題傾向と新しい出題内容の関連性を説明します。
この情報をもとに違いを理解し、対策を考える際の参考にしてください。
第1問は仕訳問題
新しい試験では、仕訳問題の数が15問に増え、それに伴い配点も大幅に増加しました。
これにより、試験全体の範囲から均等に出題されるようになり、新試験のコンセプトである「すべての学習範囲をカバーする」ことが、具体的には仕訳問題で示されています。
第2問は個別問題
以前の試験の第2問と第4問の問題に相当する内容が出題されますが、新試験では学習範囲全体から均等に問題が出題されます。
そのため、以前の試験では出題されたことがなかった種類の問題も含まれています。
最も対策が難しい問題と言えるかもしれせん。
第3問は決算書類作成問題
以前の試験の第5問に相当する内容、つまり決算整理の仕訳と集計作業に関する問題が出題されます。
以前の試験では精算表がよく出題されていましたが、新しい試験では財務諸表の出題頻度が高くなるか、同じく高いです。
合格のためには、最初に取り組むべきなのは第1問と第3問の問題です。
これらの問題は基本的であり、合計80点の配点があります。
したがって、これらの問題だけで合格点(70点)を獲得することも可能です。