会計関連の良書をセレクト、紹介する「会計人ライブラリー」。今回は、お金の増やし方のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめた書籍をご紹介します。100冊の中で登場回数の多い知識やノウハウをランキングでわかりやすく解説していますので、自分に合ったお金の増やし方を見つけてみてください!

この記事の目次

本屋に行くと、お金の増やし方の本がたくさん!

数年前の「老後2000万円問題」のタイミングより、「貯め方」から「増やし方」への興味が高まってきたと感じます。

しかし、どれを読めば良いのか、どこまで読めば良いのかわからず、途方に暮れたことはありませんか?

そんな時役立つのが、最近流行っている「1冊にまとめた」系の本です。

今回はそのお金の増やし方バージョン『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。(藤吉 豊 、小川 真理子/日経BP)を、お金の増やし方を迷うライターが読んでみました!

 

 

『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』

藤吉 豊 、小川 真理子

(日経BP)

 

1冊にまとまっていると何が便利なの?

本書はタイトルの通り、お金の増やし方をテーマにしたベストセラー100冊分のポイントを1冊にまとめ、100冊の中で登場回数の多い知識やノウハウをランキング形式で発表しています。

100冊読むのは大変なもの。

本の重要なエッセンスを一気に身につけられるのはうれしいですよね。

気になる内容は?

まず、100冊から30項目を抽出。それが、3つの大枠に分類されています。

「Part.1」は本当に大切な8つのルール。

共通のノウハウランキング第1位から8位までがまとめられています。

さらに「Part.2」では9位~20位を取り扱い、お金を増やす12のコツを紹介します。

「Part.1」を踏まえた上で、お金に対する心構えなどが学べます。

最後の「Part.3」は、メリット・デメリット10のポイント。

20位から30位に書かれた、投資の種類ごとに特徴やメリット、リスクなどがまとまっています。

自分を取り巻く環境は人それぞれです。

不動産投資や株式、保険など、参考にするのが難しい箇所もあるかもしれません。

気になるところだけピックアップしても、十分に役立つのがこうした本の良いところです。

やっぱり分散投資がいちばん大切

ランキングの栄えある第1位は、「分散投資でリスクを減らす」。

圧倒的な記載率を誇り、実に100冊中47冊がこの分散投資をすすめているそうです。

分散投資には、債券や株式に分散する、タイミングを分散するなどいくつか種類があります。

近年の円安やロシアのウクライナ侵攻など、為替や景気は世の中の影響を受け揺れ動きます。

リーマンショックを覚えている人も多いでしょう。

投資の世界では、「卵をひとつのかごに盛ってはいけない」という言葉がよく使われます。

ひとつのかごに盛った卵は、一度落とせば全て割れてしまいますが、分散させておけば一部は無事。

分散投資の重要性を説いたこのことわざは不変なようです。

投資に対する恐怖感はどうすれば払しょくできる?

6位には「「リスク」は恐れ過ぎず、取り過ぎない」が登場します。

投資を行うにあたって、実はいちばんハードルが高いのは「損をするかもしれない不安」ではないでしょうか。

実際私も、その理由で長く手が出ませんでした。

今は100円から買える、ポイントでできる投資信託なども増えていますので、「投資がしたいけど予算が足りない」というケースは少なくなりましたよね。

投資にリスクはつきものです。

しかし、そのリスクを減らす方法を選ぶ、自分が許容できる分を覚悟する。

これこそ、実際にお金を増やしている人がやっていることのようです。

ちなみに2位では投資信託、4位ではiDeCoについても書かれていますので、実情を確認しておきたいところですね。