租税法に関する研究機関「一般社団法人アコード租税総合研究所」(東京・国分寺市,所長=酒井克彦中央大学商学部教授、以下「アコード」)はこのほど、極めて難しいとされる保険税務の税務上の取り扱いについて、実務と理論の両面から追求した一書「クローズアップ保険税務‐生命保険編」(財経詳報社)を刊行した。1月27日には出版記念を兼ねた保険税務検討委員会の研究報告会が開催された。

酒井克彦中央大学商学部教授

このほど出版した「クローズアップ保険税務‐生命保険編」は、アコードとエヌエヌ生命保険株式会社(東京・千代田区,代表取締役社長=サティッシュ・バパット氏)が共同で立ち上げた「保険税務検討委員会」(座長=酒井克彦氏)の2年以上にわたる研究成果をまとめたもの。生命保険契約の法的性質や生保の分類などの基本情報から、保険税務及び通達の解釈、実務編として保険金受け取り時のさまざまな問題や処理方法などについて紹介している。とくに重要裁判例・判決例は、事業の概要、争点、判決の要旨だけでなく、酒井教授の解説が記されているのが特徴だ。同書の推薦の言葉として日本税理士会連合会(日税連)の神津信一会長がこれまでの保険税務に関する書籍とは一線を画す内容であり、「税理士が求める『保険税務に関する処方箋』のあるべき姿」と太鼓判を押す。

1月27日に行われた出版記念を兼ねた研究報告会では、神津日税連会長、菅原英雄・松岡章夫のアコード研究顧問をパネラーに酒井教授がコーディネーターとなり、パネルディスカッションが行われた。第2部では。中央大学名誉教授の大淵博義同研究顧問と酒井教授の記念対談も開催された。

「クローズアップ保険税務‐生命保険編」(財経詳報社)
編著・監修 酒井克彦
定価:2700円(税込)、219ページ

なお、同研究所では、保険税務に続き、事業承継をテーマとした研究会活動を予定している。

詳細は以下より。
http://accordtax.net/