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“税界”の裏話 税務署へのタレコミ

「○×会社の社長は、脱税している」。税務署には、こんなタレコミが年間通じて何件もあるという。調査の結果、なかには社会の不正発見に結びつくケースもあるらしい。一体、どんな人がタレコミをするのだろうか。

税務署へのタレコミ。税務署の調査官の話では、これって結構あるとのこと。どんな人がタレコミをするのかと言うと、特殊関係人だった女性や退職した元社員、中にはライバル会社の役員というケースが多いようです。この特殊関係人というのは、いわゆる愛人のことで、国税当局では少し品のある!?言い方をしています。

特殊関係人からのタレコミは、税務署もかなり信ぴょう性の高いものと考えており、事細かく話を聞くそうです。「マンションを買ってもらった」「毎月おこずかいをもらっていた」など、社長の不透明な現金の流れが結構把握できるとのこと。中には、名義は会社の社員になっていた人、金庫番として売上の一部を預かっていた人などいるそうです。税務署の職員曰く「われわれにとってはいい情報源ですが、別れるときは憎まれるような別れ方をしないことですね」と。

元社員からの情報も多いとのことで、この場合、リストラされた人、経営者に何らかの恨みを持っている人がほとんどだと言います。経理や総務などの管理部門の人だと、とくに不透明なお金の流れを知っているので税務署もより具体的な話が聞けるそうです。

おおよそ、タレコミの信ぴょう性は、どれだけ具体的な話なのか、聞いていくうちにある程度わかるとのこと。とはいうものの、10人からタレコミがあったら、1人調査案件に結びつけばよいらしく、ほとんどが話を聞いておしまい。タレコミから大きな案件に結び付くことはそうそうないようです。

著者: 宮口貴志

KaikeiZine編集長

税金の専門紙「納税通信」、税理士業界紙「税理士新聞」の元編集長。現在は租税研究会の事務局長であり、会計事務所ウオッチャーとしても活動。
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