今回の「会計人ライブラリー」は、税理士や経営コンサルタントとしてはもちろん、著者や全国各地で講師としても活躍中、税理士法人コスモ総合会計事務所代表・冨永昭雄税理士の『税理士事務所のための 転ばぬ先のトラブルシューティング』をご紹介します。

税理士事務所のための 転ばぬ先のトラブルシューティング

『税理士事務所のための 転ばぬ先のトラブルシューティング』
冨永昭雄(税理士法人コスモ総合会計事務所代表、税理士)
(株式会社ぎょうせい・発売日:2024/05/11)

https://shop.gyosei.jp/products/detail/11901

著者本人が語る本の見どころ

Q まずは、「税理士事務所のための 転ばぬ先のトラブルシューティング」の紹介をお願いします。
A
日常の業務で発生するトラブルを防止するには、数多くの事例を見ておくことが必要です。簡単なことであっても、ミスに気づかず進めてしまえば、税賠(税理士賠償責任)につながるような重大な事故にもなりかねません。
要は、同じような場面に遭遇したときに「ここにトラブルの落とし穴があるかもしれない」と想像できればいいのです。そのために、あらゆる税目の70の事例をご紹介しています。

Q 仕事をしていると、つい手が止まってしまう小さな疑問や、しばらく考え込んでしまう大きなトラブルなどがあり、このような本があると頼りになるなと思います。執筆されたきっかけはありますか?
A コトのポイントが見てすぐに分かるようコンパクトにまとめたいと思い、執筆をしました。

Q 目次を見るだけでも、税理士業界ではウンウンとうなずく方が多いのではないでしょうか。70の事例はどのように集めてピックアップされましたか?
A お客様の企業との普段の会話の中から集めました。お客様企業の目線で税務を見ると、税理士には気づかない「ネタ」を発見できます。
今回の本は、二人の会話により事例のポイントをすぐに掴めるようにも工夫しています。

Q 出版後、周囲の方や事務所のみなさんの反響はいかがですか?
A 冨永さんのように特別なことをしてない税理士(日常的な税務が多く、難解で研究対象になる事柄を扱っていない税理士)でも、税理士向けに出版や講演ができるなんて思いも寄らなかった。びっくりしたと言ってもらっています。

Q 仕事をする上でのポリシーはありますか?
A 「ご機嫌」に仕事をすることがポリシーです。ご機嫌になる一つの方法が、執筆・創造です。
また自分だけではなく、一緒に働く仲間、お客さまが幸せにすごせるように努めています。

Q 執筆にも力を入れているとのこと。執筆へのモチベーション、思いはありますか?
A 執筆は普段の税理士業とは違う領域です。執筆することは、創造(Create)することで楽しい!

Q 税務や会計の本でなくてもOKです。冨永先生が大事にされている本と、その理由を教えてください。
A 小宮一慶さんの『経営者の教科書』です。ビジネスだけでなく、生き方にも通じる原理原則を教えてくれる本です。小宮一慶さんは師匠で、私の前作の本の帯を書いてもらっています。

Q 今後書きたいテーマがあれば教えてください。
A 「中小企業の経営者の気持ち」と、それに対する税理士の行動について。例えば、経営者は税金についてどう思っているかを考察し、それに対して税理士はどう相対するのか。現場での経営者と税理士のやり取りを具体的に書いてみたいです。特に若手税理士事務所のスタッフが経営者と会話する時の、トークスクリプト集を書きたいですね。

著者紹介

冨永昭雄先生

氏名 冨永昭雄
プロフィール 税理士。
税務実務を行いながら、講演、執筆にも積極的に取り組んでいる。税理士会では研修講師を務め、また日常業務に即した講義も好評で、全国各地から依頼が途切れることはない(2023年は香川、徳島、高知、愛媛、新潟、山形、福島で講演)。大学、高校にも招かれて、経済、経営、中小企業、起業といったテーマで学生にも講演を行っている。
著書に『フリーランス1年目の経理』(WAVE出版、Amazonランキング所得税部門1位獲得)、共著に『税制改正Q&A』(ビジネス教育出版社)、『税理士業務のヒヤリハット』(ぎょうせい)などがある。
また現在『月刊税理』(ぎょうせい)にて、税制と経営に関して今までにないユニークな視点でのコラム「視点をひろげる岡目八目」、「新経営のヒント(小宮コンサルタンツと共同)」、「PLATゆるっと税務(動画版もあり)」を連載中。
事務所・法人のご紹介 税理士法人 コスモ総合会計事務所

【川越支社 ※冨永先生が在勤】
埼玉県川越市脇田本町10-22 アンファージュ川越1001号室
【本社】
東京都豊島区巣鴨3-25-8 第2扇屋ビル703

KaikeiZineは会計プロフェッショナルの活躍を応援するキャリアマガジンです。インタビューや取材を通じての情報発信をご希望の方はお問合せください。
取材・掲載は無料です。
お問合せはこちら