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【BIPA】ペーパーレス化が企業にもたらすメリット~PFU 宮内康範 執行役員~

イメージスキャナの領域で世界シェアトップを誇るPFU株式会社(横浜本社:神奈川県・横浜市, 代表取締役社長=長谷川清氏 以下、「PFU」)。顧客の多様なニーズに応えるために、さまざまな技術開発に力を注いできた同社は今、大企業のみならず中小企業の業務革新にも目を向けている。宮内康載 執行役員に聞いた。

株式会社PFU 執行役員 ドキュメントイメージビジネスユニット長 宮内康範 1965年石川県生まれ。1988年に株式会社PFUに入社。周辺機器を中心にハードウェア開発を担当後、2011年からイメージスキャナ製品の開発責任者として製品開発を牽引。2014年に海外営業の責任者に就任後、シンガポール勤務を経て2017年よりイメージビジネス全体の責任者として開発部門および国内外の営業部門を統括している。

―ドキュメントスキャナ「ScanSnap」の出荷台数が全世界で400万台を突破したそうですが、製品の特徴を教えてください。

宮内 当社は約30年に渡り、ドキュメントスキャナの設計製造販売を行ってきました。2001年から市場に投入している「ScanSnap」シリーズは、2~5万円弱ぐらいで購入いただけますから、中小企業の方々が各種伝票などを電子化し、ペーパーレス化に取り組むにはお手頃な価格設定になっていると思います。また、ボタン1つで簡単に操作が完了し、非常に使いやすいことも特徴のひとつです。スキャナは、一般の方にはなかなか馴染みの薄い周辺機器ですが、「ScanSnap」は原稿台に紙をセットしスキャンボタンを押すだけで、自動で1枚ずつ紙を搬送すると同時に、データを読み込んでPDF化します。もちろん、jpg データとして保存することも可能ですし、裏面が白い場合はそのページをスキップし、表面のデータだけを電子化する機能も搭載しています。さらに1回のスキャンで両面を同時に取り込むことができ、サイズや種類の違うさまざまな原稿も1枚1枚勝手に読み込みファイルを生成します。プロが使う業務用スキャナとは違い、スキャナを使うための特別な知識や技術は必要ありません。

―どの程度のサイズまでスキャンが可能ですか。

宮内 名刺やレシートからA4サイズまで、自由にスキャンしていただけます。縦横もそろえる必要がなく、少し斜めにセットしてしまっても形や大きさ、色を自動で判断しますから、正しい向き、大きさで電子化されます。読み込んだ後に画像を回転させる手間がかかりません。本当に簡単です。

提供:PFU

―2年前に「ScanSnap Cloud」をリリースされましたが、これは会計ソフトなどとの連携も可能ですか。

宮内 まさに、クラウドサービスを提供する企業との連携を目指して、「ScanSnap Cloud」を立ち上げました。これは、ワンプッシュの簡単操作で、スキャンしたデータを「レシート(領収書)」「名刺」「文書」「写真」の4つの種別に自動的に判別し、連携する各クラウドサービスに振り分けて保存します。e‐文書法(電子帳簿保存法)に定められた画質条件を満たすスキャン機能を搭載していますから、事前に所轄税務署に申請することで、領収書や請求書などの原本を廃棄する運用も可能で、検索性向上や保管スペースの削減など、経理業務を大幅に効率化することができます。

会計・個人資産管理では「Concur Expense」、「Crew」、「Dr.Wallet」、「クラウド会計ソフトfreee」、「MFクラウド会計・確定申告」、「STREAMED」「TKC証憑ストレージサービス」「弥生会計」に連携していますし、名刺管理の「Eight」や写真管理の「Google Photos」、ドキュメント管理は「Box」「Dropbox」「Evernote」「Google Drive™」「OneDrive®」に連携しています。クラウド上で繋がることで電子化したデータをどこでも誰でも自由に共有することなどができます。

2016年はとくにクラウドベンダーと連携し、お客様に「ScanSnap」シリーズをご利用いただいた年でした。クラウド名刺管理の「Sansan」とは専用モデルを開発し実際に販売していますし、「ScanSnap Cloud」の取り組みからさまざまな企業と連携できるようになったと思います。

―それぞれのクラウドサービスとはどのように連携してくれるのでしょうか。

宮内 「ScanSnap Cloud」のアプリを起動するとアプリ内で連携ソフトを選択できるようになっており、最初に設定だけしてしまえば、基本的には自動でデータ連携が可能です。他社のスキャナですと、一旦スキャンしたデータをデスクトップに置いて、それをまたドラッグアンドドロップする必要があると思いますが、「ScanSnap Cloud」ならこれまで通りワンプッシュでスキャンするだけでクラウド上にアップされます。例えば、読み取ったデータが写真なら「Evernote」、名刺なら「Eight」など、事前に設定してあるサービスに自動で振分けされます。

提供:PFU

―御社は大企業をメーンクライアントに抱えていますが、中小企業でのe-文書法普及の手応えはいかがでしょうか。

宮内 平成27年度税制改正によるスキャナ保存(e-文書法対応)の規制緩和に伴って、大企業での利用は増加してきましたが、中小企業は「徐々に導入いただいている」というのが正直な印象です。「ScanSnap」はクラウドサービスとの連携を拡大していますし、さらに利用は拡大していくと思っています。 拡大は時間の問題と捉えられますが、当社が進んで中小企業のお客様に広めていくことも仕事のひとつだと感じています。

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