流通せずに在庫過剰となった二千円札について
旧知の税務職員が「公務員給与として無理やり使われているんだ」
…とボヤくように話していたことがある。

先日、釣り銭で二千円札を受け取った。

懐かしい。まだ流通していたんだ。

沖縄サミットを機に鳴り物入りで導入されたが、
当初は銀行のATMでも駅の券売機でもほとんど使えず
コーヒーや煙草の自動販売機でも使えず
徐々に煙たがられていき、最近はとんと見かけなくなった。

流通せずに在庫過剰となった二千円札について
旧知の税務職員が「公務員給与として無理やり使われているんだ」
…とボヤくように話していたことがある。

給与の一部が二千円札で現金支給されていた時期があるんだとか。

使いづらい紙幣を押し付けられる形となった職員たち。

その腹いせかどうかは知らないが、当時、霞ヶ関では
「加算税や延滞税などは二千円札で納付することにしたらどうか」という
“普及策”が大真面目で話し合われていたとかいないとか——。

そんな二千円札も、2003年以降はまったく刷られていないという。

そなると何となくプレミア感があるから不思議だ。

二千円の価値しかないのにね。
お釣りで貰った二千円札は、ひとまず使わないで大事に取っておこう。