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日本公認会計士協会東京会が「会計士の可能性」をテーマにしたイベント「CPA TALKs2018」を開催

日本公認会計士協会東京会青年部(青年部部長=泉貫太郎氏)が3月17日、「会計士の可能性」をテーマにしたイベント「CPA TALKs2018」を開催した。当日は、さまざまな分野で活躍する4人の公認会計士によるプレゼンテーションやパネルディスカッションが行われた。

日本公認会計士協会東京会青年部は3月17日、東京・渋谷ヒカリエで「会計士の可能性」をテーマにしたイベント「CPA TALKs2018」を開催した。本イベントは、日本公認会計士協会東京会青年部の若手公認会計士が主体となり、公認会計士の可能性やキャリアの広がりについて、若手会計士や会計士受験生にイメージしてもらうことを目的に2015年から開催されている。

当日は、専門性を活かしさまざまな分野で活躍する4人の公認会計士が登壇し、公認会計士としての自身の経験やキャリアをもとに紹介。イベント後半では、登壇した4人の公認会計士によるパネルディスカッションも行われた。

パネルディスカッションは参加者がリアルタイムで質問を送ることができるように設計されており、プレゼンターと参加者が双方向で質問を投げかける形式で行われた。

AIの進化や政府による働き方改革の推進、グローバリゼーションなど刻々と移り変わる社会情勢とともに、会計プロフェッショナルの役割も変化しており、将来に不安を抱える公認会計士は少なくない。しかし、4人の公認会計士の話は「会計士の専門性で貢献できることは数多くある」と参加者の将来への期待を後押しするものとなった。

<プレゼンター>

宇賀 伸二氏

■宇賀 伸二(うが しんじ)
「人生は一回きり」


公認会計士・MBA。東京大学卒業後、総合商社で海外営業に従事。28歳のときに公認会計士の仕事を知り、受験を決意し合格。監査法人を経てPEファンドで事業再生に従事。社会貢献できるフィールドを求めてサイバーダイン社に入社。「IPO of the year」「Innovative Equity Deal of the Year」受賞。


 

「社会貢献できる大きな仕事をしたい」とサイバーダインのCFOとして会社の成長に貢献するとともに自己実現に邁進している。

商社に入社したものの仕事に悩んでいたとき、同僚のイギリス人弁護士との出会いがきっかけで「専門資格をビジネスに活用する」ことを意識するようになった。「自分も専門資格を通じてできることがあるはずだ」と考え、公認会計士資格取得を決意。

資格取得後は「何か大きな事をやり遂げてみたかった」と、以前から挑戦したいと思っていた自転車での世界一周を決行。延べ18カ国を9か月かけて走破した。

帰国後に監査法人に就職。会計士としてのデビューは31歳のときだった。

「やりたいことをやっているという実感があるから、年齢は全く気にならなかった」と同氏は当時を振り返る。
監査法人時代は、自ら手を上げて興味のあるクライアントの監査にアサインされるよう働きかけた。現在、最も役に立っていると感じる監査法人での経験は、様々な企業を肌で感じることができたことだと同氏はいう。

監査法人で経験を積んだ後、PEファンドを経てベンチャー企業のCFOに就任。

プレゼンテーションの最後には「ベンチャー企業とともに成長する経験が自分に対する最大の投資であり、新しい未来の開拓が仕事の原動力になっています。若手の会計士のみなさん自分を信じて。人生は一回きり」とメッセージを送った。

 

 

太田 悠介氏

■太田 悠介(おおた ゆうすけ)
「視点を上げて常に自分がワクワクすることをやるのみ。」


1983年生まれ。監査法人トーマツを経て、SCS Global Consultingにてアジア展開を目指す企業へ企業運営/成長のためにひつようなサービスを包括的に100社以上に提供。中華圏統括として自社も経営。現在は、株式会社マイクロアドにCFOとして入社し上場に向けて準備中。


 

データを軸とした企業のマーケティングプラットフォーム構築サービスなどを手掛ける株式会社マイクロアドでCFOを務めている。

彼が常に意識してきたのは、「視点を上げて考えてみること」。

同氏にとって、2008年のリーマン・ショックが未来を変える大きなきっかけとなった。

このとき、太田氏自身、少し先の未来を想像し「これからは中国などのアジア圏がくる」という自身の直感を信じ、単身アジアへ。

半年間アジアを放浪しながら、たくさんの経営者のもとを訪ね歩くなかで企業の海外進出や買収を外国人や日系企業に提供するSCS(SCS Global Consulting)に出会った。そして28歳のときにSCSの中国拠点立ち上げ責任者として、経営者としての道を進むことを決意した。

それまで経営の経験がなかった同氏であったが、「成功しても失敗しても自分にはプラスにしかならない」と自分の状況を捉えることで、チャレンジすることができたという。

その後、たった一人で立ち上げた会社は50人の規模にまで成長した。

現在は「アジア圏で上場を目指すベンチャー支援を行いたい」とマイクロアドをはじめ、複数の顧問先を抱え経営者の参謀として活躍の場を広げている。

「常に視点を上げてチャレンジしてきたから今の自分がいる」というメッセージとともに、参加者に向けて挑戦することの意義を伝えた。

 

 

緒方 憲太郎氏

■緒方 憲太郎(おがた けんたろう)
「面白く生きるためにしてきたこと」


2006年公認会計士試験に合格、新日本監査法人に入所し、国内監査業務に従事。2011年バックパッカーとして世界中を放浪中にEYニューヨーク事務所に直接応募し現地採用で勤務。帰国後はトーマツベンチャーサポートにてベンチャー支援家として多くのベンチャー企業の経営顧問や戦略デザインをする。2016年株式会社Voicyを起業。ITスタートアップCEOと並行して複数ベンチャー企業の取締役・監査役・顧問に就任。


 

現在、ITスタートアップ企業Voicyを経営する緒方氏。

仕事のおもしろさが分からず収入の安定ばかりを考えていた20代。「何かを変えたい」と世界に飛び出した。

30カ国以上を放浪するなかで、「世の中には分からない価値感がたくさんある。自分なりにどうやって生きていくかが大事」と思えたとき、世界が変わったという。

放浪中に立ち寄ったタイムズスクエアにオフィスを構えるEYニューヨーク事務所で2年間の勤務を経て帰国。

帰国後、トーマツベンチャ―サポートでベンチャー企業の創業支援に従事するうちに「まわりにシナジーを生むような会社をつくりたい」と奮起。

「日本を代表する新しい情報プラットフォームをつくること」を標榜しVoicyを立ち上げた。

「自分の一歩が市場の一歩だと思える瞬間が最高におもしろい」と語る緒方氏は、参加者に向けて「全力で楽しんで挑戦しよう!どんどん動いて環境を変えよう!みなさんといっしょに世の中にワクワクできることを増やしていけたら幸せ」とエールを送った。

 

 

青島 信吾氏

■青島 信吾(あおしま しんご)
「独立会計士の飾らない実態」


大学卒業後、1年間の金融機関勤務を経て、公認会計士試験を受験。2003年公認会計士2次試験合格後、監査法人に入所。7年間監査業務に従事する。顧客ゼロの状態から独立し同期とともにメンバーファームCenxus Groupを創設。同時に税理士法人を立ち上げる。その後中堅監査法人の代表社員にも就任。


 

青島氏は顧客ゼロの状態から独立し同期とともに創設したメンバーファームCenxus Groupには、いまや10名を超える専門家が所属し、100を超える顧客を抱えるまでに成長を遂げた。

同氏が公認会計士を目指したきっかけや監査法人勤務時代、そして独立からこれまでについての軌跡を事務所の変遷とともに赤裸々に紹介した。

同氏は、独立にあたって大切なポイントとして、「安定的に知識とサービスを提供していける組織力」と「自身の強みを活かしたブランディングや信用力を高める戦略」と紹介。

そのうえで、「チャレンジングな仕事を通じて得た仲間との信頼関係があれば、あなたが困ったとき、必ず力になってくれる人がいるはず。確かな戦略と戦友がいれば必ず成功できる」と力強く語った。

 

 

著者: KaikeiZine編集部

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