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女性記者のひとりごと vol.36 配偶者控除

税と社会保険をセットで考えなければ「壁」はいつまでたっても「壁」のまま。
そもそも共働きが主流になってきたいま「配偶者控除」の存在自体いかがなものかと思う。

所得税の配偶者控除の年収要件が、103万円から150万円に引き上げられる。

平成29年度税制改正の目玉とされているそうだけれど、ずいぶん小粒な目玉もあったものだ。
103万円が150万円に引き上げられたところで「壁」があることには変わりない。
年金や健康保険の保険料負担が生じる「130万円の壁」もいまだ健在。

しかも昨年秋には一部「106万円の壁」まで登場した。

こんなに壁だらけなのに、税と社会保険の壁はリンクしていない。
これぞ縦割り行政の真骨頂、といったところか。
女性の社会進出を促す「働き方改革」の一環ということだが、
私に言わせれば、こんなもん全く改正されていないも同然。

よくもまあ恥ずかしげもなく「改正」などと言えたものだと逆に感心する。
専門家が寄ってたかって時間をかけて話し合って結果がコレでは先が思いやられる。

大綱では「控除方式のあり方について検討を進める」としているが、どうなることやら。
税と社会保険をセットで考えなければ「壁」はいつまでたっても「壁」のまま。
そもそも共働きが主流になってきたいま「配偶者控除」の存在自体いかがなものかと思う。

血税を使って議論するのだからもう少しちゃんとやってほしい。
そして、納税者ももっと関心を寄せ、監視の目を強めるべきだ。

口うるさいタックスペイヤーが増えない限り、国のダラダラ体質は変わらない。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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