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弥生×会計人

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第4章 オリックスとのシナジー

オリックス株式会社の傘下に

宮口編集長
2014年にオリックス株式会社の傘下に入ることを決断されました。このとき、上場するかオリックス傘下に入るか迷われたと思います。決断の背景を教えていただけますか。
岡本社長
確かに上場準備をしていましたが、最終的にオリックス傘下に入ることを選びました。理由は、以前からオリックスが弥生を高く評価してくれていたからです。弥生がライブドア傘下に入ったときも、オリックスは検討してくれていました。
宮口編集長
不安はありませんでしたか。
岡本社長
オリックスの傘下に入ることで、短期的な利益を求められることが懸念材料でしたが、オリックスからは「中長期的な視点で見るから安心してくれ」と言われ、不安は払拭されました。
宮口編集長
中長期的な視点が認められた背景は何でしょうか。
岡本社長
オリックスは中堅企業や大企業向けにサービスを展開してきたので、弥生の得意とする小規模事業者向けのサービスは手つかずでした。そのため、オリックスからは「小規模事業者向けにどのようなサービスを展開できるかじっくり考えてくれ。短期的な利益は求めない」と言っていただきました。
宮口編集長
シナジー効果は生まれましたか。
岡本社長
表向きは変わっていないと思います。しかし、2016年にクラウド請求管理サービスのベンチャー「Misoca(ミソカ)」を買収したときは、オリックスのM&Aノウハウを最大限に活用しました。

今年に入ってから、インターネットを通じて小規模事業者向けの融資を行うALT(アルト)株式会社を立ち上げています。これは、オリックスグループに入ったからこそ実現したことだと思います。

岡本 浩一郎(おかもと こういちろう)

弥生株式会社 代表取締役社長

1969年横浜市生まれ。東京大学工学部卒業。野村総合研究所(NRI)入社。システムエンジニアとして証券系システムの開発、マーケティングなどに従事。プロジェクトマネージャーとしてWindowsベースの基幹システム開発ツールの商品化にも携わる。在籍中の97年にはカリフォルニア大学ロサンゼルス校で経営大学院を修了。98年、ボストンコンサルティンググループの経営コンサルタント、2000年、IT戦略に特化した経営コンサルティング会社を設立。08年4月、弥生の代表取締役社長に就任。

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