酒井克彦の「税金」についての公開雑談~結果の目的語と「帳簿」~

渋沢栄一が1916年に著した『論語と算盤』には「蟹穴主義」なる考え方が示されています。言わずと知れた、「蟹は自分の甲羅に似た穴を掘る」という金言がその考え方です。今回はそんな渋沢栄一の名言をきっかけとして、租税法上の「帳簿」とは何かを考えてみたいと思います。