税金はどうやって医療費を支えているのか

国がどのように医療費を支えているのでしょうか。

実は国庫負担の財源は現在、税金だけではありません。

足りない部分は「公債」という借金で手当てされています。

医療費を含めた社会保障費が急増している

医療費は国の歳出の「社会保障関係費」に当たります。

この社会保障関係費はここ20年、急激に増加しました。

歳出に占める割合が2000年は35%前後だったのに、2020年には60%近くまで上昇しました。

現在、国の歳出でもっとも大きいのは社会保障関係費です。

【引用元】令和3年度予算 国の一般歳出における社会保障関係費(厚生労働省)

増加の理由は「急速に進む高齢化」です。

子どもの数が減って高齢者の数が増えると、医療や年金にかかるコストが高くなります。

年を取れば取るほど、身体は弱くなって病気にかかりやすくなるのです。

また、高齢者は現役世代と同じように働いて稼ぐことができません。

働かなくてももらえる年金が必要となります。結果、社会保障関係費が増大するのです。

医療費を含めた社会保障費を税金と借金で支える

医療費を含めた社会保障のコストは膨大すぎて現在、税金だけでまかなえません。

足りない部分は借金から充てています。

【引用元】令和3年度予算 国の一般歳出における社会保障関係費(厚生労働省)

社会保障関係費を抑えるべく、国はさまざまな制度改正を行いました。

2022年4月から、年金支給開始年齢の上限が70歳から75歳に引き上げました。

また、75歳以上の医療費の自己負担額は1割でしたが、2022年10月以降は75歳以上でも一定以上の所得のある人は2割負担となります。

ジェネリック医薬品の導入も、医療費の削減が目的です。