税理士会への入会は、税理士の義務です。全国15税理士会の中で最も大きい東京税理士会の活動内容、各支部の位置、税に関する相談事例などを紹介します。

確定申告や税務申告をする際に、納税に関するアドバイスをしてくれる頼りになる存在が税理士です。

税理士は税理士登録を行い、税理士会への入会が義務となっています。

そして日本で最も税理士の登録が多い税理士会が、「東京税理士会」です。

この記事では、東京税理士会の活動内容、各支部の紹介、税に関する相談事例などをまとめました。

では、東京税理士会について深掘りしていきましょう。

東京税理士会について

現在、税理士は全国でおよそ約8万名が活躍していますが、その監督機関として税理士自身が構成している税理士会という組織があります。

東京税理士会は、都内に税理士事務所を置く約2万4000名の税理士会員と約1900の税理士法人を擁する、全国15税理士会の中でも最も大きな税理士会です。

東京税理士会の目的は、税理士の使命及び職責にかんがみ、税理士の義務の遵守及び税理士業務の改善進歩に資するため、支部及び会員に対する指導、連絡及び監督に関する事務を行うことにあります。

東京税理士会の活動は、「税務行政その他租税に関する制度について調査研究を行うこと」「会員の業務の進歩改善に関して調査研究を行うこと」「税理士に関する制度及び税理士の業務に関する広報活動を行うこと」「会報を発行すること」など、さまざまな目的達成のため事業活動を行っています。

東京税理士会 | 公式サイト

東京税理士会の公式サイトには、税に関するさまざまな項目が公開されています。

「3分で読める税のはなし」の項目では、私たちの身の回りに存在する「税」について分かりやすく説明しています。

また、税理士の役割とその仕事内容まで記載されており、それにより、私たちと税理士が意外と身近な存在であることも知ることができます。

東京税理士会

一般の方向けの情報提供

税理士は、私たちの暮らしの身近なパートナーとして存在しています。

税理士業務は、有償・無償を問わず、税理士または税理士法人以外が行うことができません。

しかし、毎年のように税理士ではない「無資格者」によって多くの人が被害を受けているようです。

税理士の資格を持った人は、必ず税理士証票を携行し、税理士の証であるバッジを着けています。

また税理士は、必ず税理士会に所属し、日本税理士会連合会の備える名簿に登録されています。

もしも不安を感じたら、東京都内の事務所所属の税理士でしたら、「東京税理士会」HPにある「税理士情報検索サイト」で有資格者かどうかを調べることができるので活用してみましょう。

税理士情報検索サイト

またお知らせは、「一般の方へ」と「税理士の方へ」のナビゲーションを選ぶことで、それぞれ見られる情報が分かれており、わかりやすくタイムリーな情報を簡単に調べることができます。

お知らせ | 東京税理士会 | 公式サイト(一般の方向け)

お知らせ | 手続・届出・証明について | 税理士の方へ

税理士向けの情報提供

東京税理士会の公式サイトでは、税理士に向けたさまざまなコンテンツがまとめられており、税理士自身も活用できるようになっています。

「税理士法違反行為Q&A」「会員相談室・相談事例紹介」「業務資料」「手続・届出・証明について」など、業務を行う上で必要となる情報が掲載されているので、積極的に活用できるでしょう。

会員相談室・相談事例紹介

東京税理士会の公式サイトには、東京税理士会が会員向けに発行している会報「東京税理士界」に掲載された相談事例を、各税目や案件別にまとめた「会員相談室」があります。

カテゴリー検索や検索ワードで必要な相談事例を呼び出すことができ、実際にあった過去の事例を参照することができる便利な機能です。

税金の仕組みは複雑で、税理士でも判断に困る場合があります。

そんな時に会員相談室で過去の事例を参照し活用することで、適切な判断とアドバイスをすることができるでしょう。

公開されている相談事例は、「無償返還に関する届出書が提出されている土地の譲渡対価の区分」「和解による解決金についての消費税の課税区分」などさまざまな事例が紹介されています。

事例紹介は、東京税理士界の発行順に掲載されており、どこの支部の誰が担当したのかも明記されていて非常に分かりやすいです。

支部一覧

2万3000名以上の会員が所属する東京税理士会は、都内8ブロックに分かれており、さらに各ブロックが支部に分かれ、全48支部で構成されています。

各ブロックを紹介します。

引用元:支部一覧 | 東京税理士会について

第1ブロック

第1ブロックは「麹町」「神田」「日本橋」「京橋」「芝」「麻布」の6支部が存在します。

第2ブロック

第2ブロックは「品川」「荏原」「大森」「雪谷」「蒲田」の5支部が存在します。

第3ブロック

第3ブロックは「四谷」「新宿」「中野」「杉並」「荻窪」の5支部が存在します。

第4ブロック

第4ブロックは「小石川」「本郷」「上野」「浅草」の4支部が存在します。

第5ブロック

第5ブロックは「世田谷」「北沢」「玉川」「目黒」「渋谷」の5支部が存在します。

第6ブロック

第6ブロックは「板橋」「練馬東」「練馬西」「豊島」「王子」「荒川」の6支部が存在します。

第7ブロック

第7ブロックは「足立」「西新井」「本所」「向島」「葛飾」「江戸川北」「江戸川南」「江東西」「江東東」の9支部が存在します。

第8ブロック

第8ブロックは「青梅」「八王子」「日野」「町田」「立川」「東村山」「武蔵野」「武蔵府中」の8支部が存在します。

納税者支援センター

東京税理士会の納税者支援センターでは、税に関する常設無料相談を実施しています。

税務、会計の相談に対して、東京税理士会の税理士が責任をもって対応してくれます。

もちろん相談内容は秘密厳守となっているので安心です。

納税者支援センターの対応時間は以下のとおりとなっています。

対応可能日:平日(月曜から金曜日)※祝日等をのぞく

対応可能時間:午前10時~午後4時(正午~午後1時まで休憩)※受付は午後3時半まで

場所:東京税理士協同組合会館内

電話番号:03-3356-7137

また、相談前に注意することがあります(以下、東京税理士会公式サイトから引用)。

  • 税理士または税理士法人に依頼されている方は、支援センターのご利用はご遠慮ください。
  • 税理士には税理士法により守秘義務が課せられており、将来にわたりあなたの相談内容を他に漏らすことはありません。安心してご相談ください。
  • 面接相談・電話相談とも、相談時間は30分以内とさせていただきます。相談の効率化のため、相談に必要な資料等をあらかじめご用意ください。なお、申告書等の作成、チェックは行っておりません。
  • 相談に対する回答は一般的な範囲で行いますので、複雑な相談内容や個別事案に関しては答えかねます。
  • 多くの方に利用していただきたいため続けてのご相談はお断りしております。

以上の点を十分理解したうえで相談するようにしましょう。

まとめ

私たちはこれからも、税とともに暮らしていかなければなりません。

税は複雑で分かりにくいです。そんな時に税理士が役に立ちます。

税金について分からないことや知りたいことは気軽に税理士や税理士会に相談してみましょう。

きっとあなたの役に立ってくれます。


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