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月次決算の意味とは? 定期的な経理で事業損益を把握

「決算は、年に一回、確定申告時期の税金計算のために行うもの」と思っている方も多いだろう。しかし、長く商売を続けていくうえで、自らの事業売上や利益が年に一回しか分からないのは、とても危険な状況だ。今回は、個人事業主の方に向けて、日々の経理や月次決算の重要性、その方法について解説したい。

■事業専用通帳の作成と10分間経理のススメ

月次決算を云々する以前の準備のひとつに、事業専用の通帳の用意が挙げられる。事業損益の把握には、事業上のお金の出入りとプライベートのお金の出入りとを明確にしておくことが必須。通帳内の資金の出入りを事業に関するものだけにできれば、資金の流れを把握しやすい。

次に、その日の仕事終わりの10分間を、経理の時間に充ててほしい。その日使った経費の集計、納品した商品の売上の集計、仕入金額の集計などで、毎日数字に触れ、それが習慣づけば、会社の全体像が見えてくるというわけだ。

経理作業は、溜めれば溜めるほど取りかかるのが億劫になり、確定申告時期になるまで、自らの事業売上がわからないというケースは実に多い。利益を出している事業者は、決まって数字に強く、売上やおおよその利益が常に頭に入っているもの。日々10分の経理が利益に繋がるはずだ。

■売上、仕入、経費の計上時期

次のステップは、決算を毎月行い「月次決算」を行うことである。今月の損益を計算し、その結果の良否を検証したうえで、翌月以降の経営に役立ててほしい。年数を重ねてくれば、昨年同月との比較も可能になり、より経営に有用な情報をもたらしてくれる。

月次決算をするうえで、売上、仕入や、経費をいつ計上すべきかが分からない方は下記をひとつの指針としていただきたい。

・売上…商品を渡した日やサービスを行った日
・仕入や経費…商品を引き取った日やサービスを受けた日

つまり、売上は「お金を下さい」と言えるようになった日に計上し、仕入や経費は「お金を支払わなければならなくなった」日に計上する。売上と仕入は、決算においてもっとも重要な項目なので、しっかり把握しておいてほしい。

ただし、家賃や光熱費、人件費など毎月発生する経費については、実際にお金を支払った日でも可。どちらを基準にするか事前に定め、それに沿って入力していただきたい。

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