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女性記者のひとりごと vol.49 内観調査

よく耳にする「内観調査」が、業種によっては思いの外デリケートなテーマだということを取材を通して垣間見た。

税務調査の世界には、「内観調査」というモノがある。
調査官が客を装って入店し、客の回転や従業員数、サービスの金額、会計方法、取引先などの実態を把握するのだという。
私が初めてこの「内観調査」なる言葉を知ったのは、風俗業者への調査について取材している時だった。
「風俗」ということで、アレコレ気になって仕方がない私は
「えっと、風俗にも色々ありますが…、例えばソープランドとかでもやはりその…普通の客として行くわけですよね…?」
と、ついゲスな質問をしてしまう。
「もちろんそうです。内観調査だから、不自然な客と思われないようにしないといけないからね。でもソープ嬢と話だけして帰ってくる調査官もいるみたいですよ」
さすが調査担当課長、スマートな受け答え。
「風俗業の内観調査も国の予算から出るんですか?」
ズケズケ質問するおバカな女性記者に、
「ケースによって色々だね。自腹で内観してくる調査官もいますよ」
と、丁寧に答えてくれる担当課長。聞いてるこっちが恥ずかしくなる。
そうか、風俗業の内観調査というのはそういうことなのか。
旦那が風俗店に内観調査に行くと知ったら、奥さんはどう思うだろう。
客として行く以上、毎回「お話するだけ」ということもないだろうし…。
調査官の妻はそんなこと気にしないのかな…。それとも…。
よく耳にする「内観調査」が、業種によっては思いの外デリケートなテーマだということを取材を通して垣間見た。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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