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創業(3年)で倒産しないために…!知っておきたい開業準備のオキテ ~店舗コンセプト【重要性】編~

飲食店の開業にとって店舗コンセプトは成功の要否を決めると言っても過言ではありません。そこで、今回は「店舗コンセプトがなぜ重要なのか?」について紹介します。

開業後の悩みの多くは店舗コンセプト作りの失敗が原因!?

都内のオフィス街で居酒屋を開業したYさんは、金曜日などのピークタイムに4人のテーブル席を2人や3人で来店されたお客様が長居してしまうため、席が回転せず、お断りが多く発生して悩んでいました。また、土日に人が少なく土日の売上が伸び悩んで困っておりました。

これは開業前にしっかりと店舗コンセプトを考えなかったことが原因となっています。居酒屋という業種・業態を考えると、お客様はワイワイ話し込みながらお酒や料理を楽しむため、お客様が長居してしまい席が回転しないのは居酒屋の常識であり、事前にこの問題は十分に想定できます。また、オフィス街という立地の特性上、土日に人が少なくなるのもお店をオープンする前から十分に想定できます。

飲食店経営者が抱える経営の悩みや問題は店舗ごとに様々のように感じますが、実はその内容は立地条件や業種・業態ごとに同じような傾向があり、そのほとんどが立地や業種・業態ごとにみられる特性に起因します。

店舗コンセプトを作り込もう

その後Yさんは、飲食店専門の税理士に相談し、席の稼働率をできるだけ上げるため、4人テーブルを少なくし、2人テーブルを増やし、お客様が2名の場合には2名席、4名の場合には2名席を2☓2、3名の場合には2名席+椅子1脚増設または2名席を2☓2で対応しました。また、土曜日限定のサービスを作り常連客に来てもらう対策をとることで、悩みが解決されました。

このように立地や業種ごとの特性を把握し、特性に合わせたビジネスモデルの組み方や事前に対策を打つことによって、回避できたはずであると考えられたことが多くあります。
飲食店経営者が抱える経営の悩みや問題は、日々の運営に起因する問題よりも、実は立地や業種ごとの特性に起因する問題の方が圧倒的に多いです。ほとんど7割くらいが店舗づくりに起因しており、この店舗づくりが飲食店経営の成功できるか否かの重要な要素になります。しかも、この店舗づくりができるのは基本的には開業前だけで、開業後に店舗を見直す場合には業態変更や内装工事などのお店のリニューアルが必要となるため、開業前にできるだけ時間をかけて、店舗コンセプトを作り上げる必要があります。

飲食店開業の基本は店舗コンセプト作りから!飲食店の開業で失敗しないためにも、魅力的な店舗コンセプトを作り込むことが大切です。

著者: 水野剛志

Credo税理士法人代表/税理士・経営コンサルタント

富山県出身で醤油屋の次男として誕生。慶應義塾大学商学部卒業後、税理士法人山田&パートナーズ、アビームコンサルティング(株)、OAG税理士法人/㈱OAGコンサルティングを経てCredo税理士法人/Credoコンサルティング事務所を設立。飲食店を専門に開業支援や多店舗展開支援を年間50件以上実施するなど、財務戦略に基づいた飲食店の繁盛店の仕組みづくりに強みを持つ。
■Credo税理士法人
http://credo-tax.com

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