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お金のカラクリ侍が行く!公認会計士のキャリアインタビュー:株式会社RYM&CO.(リムアンドカンパニー)取締役COO夏目佑太様

高校卒業後、ヴィジュアル系バンドのドラマーという異色の経歴を経て、独学で公認会計士試験に合格。監査法人を退職後、現在は株式会社RYM&CO.(リムアンドカンパニー)の取締役COOとして活躍する夏目佑太様に、松本ゆうやがインタビューしました。

―略歴を教えていただけますか。

現在の役職は株式会社RYM&CO.(リムアンドカンパニー)の取締役COOです。

1991年生まれで、5歳まで南米のチリで過ごしました。17歳でバンドに目覚めてドラマーとして音楽の道に進みましたが、ヴィジュアル系バンド等を経て23歳で引退しました。その後の1年間は、バックパッカーで一年間海外を旅したんです。

帰国後、独学で公認会計士試験に一発合格してからは、デロイトトーマツに入社して監査・IPO業務に従事しました。トーマツを退社後、現在は月額定額制テイクアウトサービス「POTLUCK」を都内で展開しています。

―公認会計士を目指した理由、受験生時代について教えてください。

高校を卒業してからずっと音楽(バンド)をやっていましたが、20代で体力やエネルギーがピークな時に、自分の努力が100パーセント結果に直結しない可能性があるリスクを感じ音楽から離れようと思いました。シンガーソングライターだったらよかったんですけどね。笑

一度リセットするために海外を一年放浪しました。最後に訪れた国で今後やりたいこと、興味のあること、自分の強み、それらの逆をひたすらリストアップして日本に戻った後なにをするかを考えました。

その中で、高卒でも一番手取り早く自分の武器やブランドを身に付けられると感じたのが公認会計士の資格をとることでした。もともと経営にも興味があったため、仕事を通して色々な会社の内部をみられるということも会計士を目指した理由の一つです。

受験生時代は、とにかく効率よく勉強したかったので、完全独学でした。授業を予備校で受けるとかなりの時間を要することや予備校によって得意不得意な科目があると分かったので、科目毎に予備校のテキストを変えてオークションで買って自分で勉強していました。

ずっと机に向かえるタイプではないので、1日1-3時間は机に向かって、それ以外は、ながら勉強や隙間勉強でいいと割り切って勉強していました。

例えば好きな音楽を聴いて散歩をしながら論点や計算フロー等を脳内で振り返り、家に着いたら、テキストで確認→ズレがあるところ、抜けていたところはチェックする。それを風呂やトイレや移動時間等でもやっていました。企業法や監査論は授業のDVDを買ってそれを音声データに変換して、散歩やドラムの練習をしながら聞き流していました。重要論点は多分50回くらい聞きました。その論点を見た瞬間に講師の声で脳内再生されるレベルに血と骨にしました。

答練や模試は生では受けずに、入手して重要な論点だけ解いていました。予備校はリスクヘッジのために網羅的に細かい論点まで答練に出すと思ったので、出題頻度が低い論点やコスパが悪い論点の深掘りはしませんでした。

―監査法人にいらっしゃったときの業務内容を教えてください。

IPO支援業務に特化した事業部に所属し、主な業務は上場準備会社の監査と大規模企業の一般監査です。監査を担当していた会社の主な業種はIT、飲食、ビルメンテナンス、コンサルティングなどで同時に担当していたクライアント数は同時に最大8社です。

会計士として仕事をする中で、多種多様な会社の内部統制や事業計画、経営陣の思考などを俯瞰的に見ることができました。今後のキャリアに役立つノウハウを間近で学ぶとても良い機会だったと思っています。

―転職しようと思った理由やきっかけは何だったのでしょうか。

ある程度、監査業界というものの空気感を理解したとき、会社経営に関わりたいという昔からの気持ちが再燃してきました。会計士として働いて得たノウハウを活かす場が欲しいと思うようになりました。そんな矢先に小学校からの親友の先輩が起業し、設立メンバーにCOOとして誘われました。経営者としてゼロから創業に関われること、サービス内容も面白いと感じたので転職を決めました。今思うとすごいタイミングですよね。「経営したい!」っておでこに書いていたのかなって思うくらいです。笑

―夏目さんは元々チャレンジャーな気質だと思いますが、一度手に入れた監査法人という安定したキャリアを早くに離れることに抵抗はありませんでしたか。

もともと会計士試験も監査法人入所もそこがゴール(目的)ではなく、言い方は悪いですが自分のブランド価値を高める手段だったので全く抵抗はありませんでした。最初から機会があればいつでも離れるつもりでした。空気感がわかればいいと思っていたので。

―知り合いからのヘッドハンティングにそのまま他と比較することなく乗ったということでしょうか。現在働かれている事業の特徴や働きたいと思った理由も教えてください。

特に誰かに相談したり、転職にあたって情報収集をしたりはしませんでした。他のスタートアップからも経営陣としてジョインしないかというお話は頂きましたが、最初に話がきたのが今の会社で二つ返事でOKを出したので特に比較はしませんでした。

転職先の事業内容は月額定額制テイクアウトサービスの開発・運営です。元々食には興味がありましたし、テイクアウトやデリバリーは市場としても伸びているので創業メンバーとしてゼロから関わってみたいと思いました。

―創業メンバーとしてゼロから関わる意義や魅力を教えてください。

何もないところからスタートし、何かが生まれる瞬間に立ち会える(自分たちで作り出す)ことはやはり感動レベルが違うと思います。プロダクトが生まれる瞬間、サービスを世に出す瞬間、初めてのユーザーや店舗が生まれる瞬間、売上が発生する瞬間、新しいメンバーが加わる過程や自分たちのサービスが認知されていく過程などを感じられることは、なかなかできない経験だと思います。

―転職先での業務内容や監査法人との違いを教えてください。

経営陣であり、スタートアップなので、本当に小さいことから経営の根幹に関わることまで全てやっています。飲食店に対するテレアポや訪問営業、店舗や投資家に提示する資料の作成、ユーザーや店舗からの問い合わせ対応、資金調達、事業計画の作成、経営方針の決定など業務は多岐に渡ります。もちろん監査法人で働いていた頃に得たノウハウも活用しましたが、9割方異なる業務内容なので刺激的な毎日を送っています。店舗に渡すテイクアウト用の容器に夜遅くまでロゴシールを貼って、ひたすらタクシーで届けていたのも今となっては良い思い出です。

―転職を迷っている方へアドバイスをお願いいたします。

まずは転職をしたい理由が、逃げなのか攻めなのかを自分自身に問いかけてみてください。今の会社がつまらないから、業務が大変だから、あきたからというのは逃げの理由かもしれません。もっとこうなりたい、成長したい、新しいことに挑戦したいなどポジティブで攻めの理由かどうか。ポジティブな理由だとしても、目先の利益等にとらわれていないか、自分の信念や軸からブレていないか等を自問自答してみてください。転職先の社長の人間性、理念や風土が自分に合っているのかも重要かと思います。

(インタビュワー:松本ゆうや)

 

株式会社RYM&CO.
●設立 2017年11月
●本店所在地
東京都 東京都渋谷区道玄坂1丁目20安達ビルオリエンタル801
https://www.pot-luck.jp
飲食店とお客さんの関係を、もっと、あたたかく。
月額定額制ランチテイクアウトサービス「POTLUCK」を、渋谷・表参道・恵比寿・代官山にて運営中。

著者: 松本ゆうや

公認会計士

立命館大学卒。34歳。大手監査法人を修了考査合格直後に転職、会計系コンサルティングファームへ。財務調査、IPO、事業再生、不正調査対応といった会計業務を経験しつつ、新規事業開発やマーケティング支援まで幅広く経験し独立。独立してからコンサルティング業務を中心にしつつ、自ら飲食店や広告代理店も経営し、ベンチャー役員参画、多様なコンテンツ開発を自社で行うなど多角的に活動。フリーランスの公認会計士の立場からお金のカラクリ侍としてYouTubeも開設している。
◆youtube:お金のカラクリ侍
https://www.youtube.com/channel/UCtzX17fZ0z-iwG4GXsfS84g/videos?view_as=subscriber

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