国税OB税理士が監修。公認会計士・税理士・会計事務所・企業経理担当、税金・会計に関わる“会計人”がいま必要な情報をお届けします!

KaikeiZine

注目キーワード

  • KaikeiZine
  • キャリア・お仕事
  • 二律背反の精神で過去から未来へ繋がる文化を創造。アンパサンドが提供する5つのバリュー【アンパサンド税理士法人 代表・山田典正氏】

二律背反の精神で過去から未来へ繋がる文化を創造。アンパサンドが提供する5つのバリュー【アンパサンド税理士法人 代表・山田典正氏】

今回、取材させていただいたのはアンパサンド税理士法人・山田典正氏。平成27年1月に独立後、業容拡大を続け、令和元年に税理士法人化。現在は約10名のスタッフを抱えながら、判例や改正論点、コロナ禍で話題となっている事業再構築補助金の情報をSNSで発信するなど、勢いのある実力派会計人だ。そんな山田氏は、何事においても“二律背反”が大切だと語る。これまでのキャリアと共に、山田氏が考えるアンパサンドが提供する5つのバリューと今後の展望について話を伺った。(取材・撮影:レックスアドバイザーズ 市川)

人の人生に深く関わり、良い影響を与えたいと税理士を目指す

税理士を目指されたきっかけを教えてください。

山田:父は公認会計士、母は税理士という会計一家に生まれ育ちました。そのため会計士も税理士も身近な職業ではありましたが、両親からその道に進めと言われたことはなく、自由に生きろという方針でした。どういう環境であっても幸せに生きられればいいという考えだったようです。

それもあって、大学の頃は自由な学生生活を謳歌しました。しかし今後の進路を考えるタイミングで、母にふと「税理士ってどんな仕事?」と聞いたときに「お客さんの人生に関するさまざまな相談に乗る仕事」と言われました。会社のことはもちろん、家族のこと、老後のこと、家のこと…つまり人が生きる上で必要な全てのことに関わる仕事なのだと、そのときに改めて知ったのです。

それまでの税理士という職業に対するイメージは、数字を扱う仕事、紙に領収書を貼る仕事といった事務的なものでした。しかし母の話を聞いて、税理士が一人ひとりと深い関係性を持てる仕事、頼りにされる仕事なのだと知り、自分が元々持っていた”幸せな人生を生きる=人に良い影響を与える”という人生観と合致すると思い、税理士を目指して勉強を開始することにしました。

その後、資格取得を目指しながら就職もされています。

山田:はい。アクタス税理士法人に入社をしたのですが、入社の決めてはコンサルティングマインドという理念と、大小様々な仕事があり、より幅広い経験を積めると思ったからです。

実際に入社してみると手を挙げればどんどん仕事を任せてもらえる環境でした。初年度から私一人で年商何十億という会社をメインで担当させていただける等、とても充実していました。

また、経験を積んでいくと税務は実務面と法律面の両方の知識や経験がないと判断が出来ないことが多いと気が付きました。基本は法律をベースにしますが、最も重要なのは税務調査の対策です。そういったところは先輩方に質問をして、とにかく理論武装をしていきました。

面倒見の良い先輩方も多く、仕事に対する熱意も評価してくれる組織で、のびのびと働くことができました。アクタス税理士法人には7年間お世話になり、平成27年1月に独立をしました。

物事を一つの側面で捉えることなく、常に二つの側面を見据える=”ダブルアンパサンド”

最初は個人事務所で独立されたのですね。

山田:はい最初は自宅で山田典正税理士事務所を立ち上げました。独立してまず取り掛かったのは、資金調達や補助金、そしてコンサルティング業務です。私と同時期に独立した大学の同級生が業界に特化しているコンサルタントとして優秀で、有名になりつつある人でした。コンサルティングは仮説を立てて検証を繰り返していく仕事ですが、その彼の影響もあり、知識の面でも考え方の面でも大きく成長できました。独立して半年くらいはインプットと整理の時間が多かったです。

そして、平成30年1月に現パートナーの大塚が合流し、アンパサンド税理士事務所に社名変更を行いました。彼は前職での同僚だったのですが、静かなタイプで、私とは性格が正反対なんですよ。でも仕事の話をしてみると出す結論は同じことが多い。そんな彼に以前から魅力を感じており、一緒にやらないかと声をかけていました。令和元年10月に大塚をパートナーとして税理士法人化を果たし、今に至ります。

「アンパサンド」にはどういう意味が込められていますか。

山田:「アンパサンド」とは、「&」のこと。大塚と合流するので個人名の事務所からどんな名前に変更しようかと考えていたときに、たまたまお客様の中にブランディングのコンサルティングをされている方がおり、事務所名から提案していただきました。10個ほどの候補の中に含まれていたのが「ダブルアンパサンド」。

これはプログラミング用語で、「AとBの両方が成立していると正になる」というものです。この用語の意味を知ったとき、お客様から私の印象についてよく言われることを思い出しました。優しさと厳しさが共存している、そう言われることが多いのです。そして、物事はどんなことでも二律背反、二つの異なる側面があり、どちらかのみではなく、どちらも重要なのです。仕事の中でも、税務の法律上の判断と実務上の判断があって、バランスを考えます。

他にも、税の専門家として専門性を磨く必要はありますが、お客様にそれをどう説明するかも同じくらい重要です。さらに自分の中では、スペシャリストになりたいのか、ゼネラリストになりたいのか、という問いもありましたが、もちろんこれもどちらも両立しなければならないことです。

そして私と大塚という、性格的に相反する人物同士が組む事務所なら、ダブルアンパサンドがふさわしいと思いました。ただもう少し短い事務所名にしたかったので、ロゴでダブルアンパサンドを表現し、事務所名としては「アンパサンド」としました。

未来に残る文化を育む-アンパサンドが考える5つのバリュー

今年のテーマと、御社の理念について教えてください。

山田:今年のテーマは「鍛(鍛える)」。昨年度はコロナ禍もありましたが、経営は内部環境と外部環境に左右されます。内部環境は自分次第でどうにかなりますが、外部環境を変えることは難しい。しかしそういった状況の中でも、お客様を未来へ導くのがコンサルタントの仕事。そこで「今は会社の内部を鍛えて筋肉質にしましょう」とお伝えしています。厳しい外部環境だからこそ、メッセージが届きやすいタイミングだと考えています。

そして今年に再定義したアンパサンドの新しい理念は、「未来に残る文化を育む」。未来に残るということは、価値があるということ。そして文化とは、過去から作りあげてきたものです。未来に残る価値のある文化を作りましょう、我々はそれをサポートします、という思いが込められています。

そしてこれはお客様の文化を指すと同時に、アンパサンドの「ひと」「もの」「情報」の文化も指します。未来に残るような価値ある仕事をしていきたいです。

会社&顧客へのバリュー

山田:また、アンパサンド税理士法人として、5つの区分で、バリュー(=何処に価値を置くか)を定義しています。

会社のバリューは「チームで個々の強みを発揮する」。個々に強みがないと力を発揮できませんが、一人だけではできることに限りがあります。それをチームにして一緒に高いレベルのサービスを実現する。そのためには、高いレベルのコミュニケーションも不可欠です。

お客様へのバリューは「過去から積み上げてきたものを大事にしつつ、やり方は最先端の情報サービスを提供する」。これをサポートしたいと考えております。

 サービス&社員へのバリュー

山田:サービスのバリューは、「高い専門性のスペシャリストとして価値あるサービスを追求する」。サービスの価値は、掛け算です。絶対値で100の専門性があったとしても伝えられなければ、サービスの価値はゼロになります。

社員のバリューとして、現状維持は認めません。私たちはパートスタッフの方であっても成長を求めます。現状維持の考えでいては、日々変わっていく世の中に対処できません。しかし成長するということは、自分を変えるということで痛みを伴います。やりすぎて体や心を壊してはいけません。その目的は「自分や家族の幸せのため」であることを忘れてはいけません。

社会へのバリュー

山田:税理士は合法の範囲で依頼主の利益を最大化するのが責務であると思いますが、仕事の目的はあくまで公平で豊かな社会の実現だと考えています。社会への還元のために、当事務所では社員に対して「寄附手当」を出していて、好きな団体等に寄附してもらうようにしています。

税理士法人としての仕事の中でも価値は提供できますが、お金が回り難い社会課題もあります。寄附をすることで今の社会で起こっている問題や、それに対する見識が広がりますし、自分が社会に対して提供できる価値は何か、という視点を意識してほしいという意図で行っている取り組みです。私自身のことでいうと、一昨年に大きな台風被害に遭ったときに、被災地で雑損控除のセミナーを行いました。

社会のために動くこと、それが幸せへの近道

税理士になられたことで幸せな人生を生きる目的は果たせていますでしょうか

山田:人は誰しも“幸せな人生を送りたい“と思っているのではないでしょうか。ただ、”幸せの定義“は人それぞれ。私の場合、「誰かの人生に深く関わり、どれだけ良い影響を与えられるかどうか」が”幸せの定義“でした。そして、税理士としてこれまで個人・法人様々なクライアントに携わる中で気づいたのが、ビジネスや会社は手段でしかないということ。目的はあくまで、自分のため、他人のため、社会のためだということです。

仕事自体は自分や家族のためにしますが、会社は誰かの役に立つために存在します。良く言われることですが、まずはGIVEから入ることで、結果として自らが幸せになれると思っています。さらに、視点をお客様だけでなく社会に対して向けることで視野が広がり、より見識を深めることが出来ると思っています。

税理士の仕事は母から聞いたように、会社、家族、家、年金、老後、お子さんの相談など、人の人生のすべてに関われて、影響を与えることができる社会的に価値ある仕事だと思っています。

これからも新しいビジネス、新しい価値を世の中に提供して、社会に良い影響を与えることが出来たら幸せです。

実は高校生のころには”人に良い影響を与えることが幸せな人生”という価値観が決まっていた山田先生。 そのエネルギッシュさに私もお話を聞いてわくわくしました!山田先生、有難うございました!!

アンパサンド税理士法人

●設立

平成27年1月

●所在地

東京都墨田区太平3-4-1 YSビル2階

●理念

未来に残る文化を育む

●企業URL

https://ampersand-tax.jp/

 


バナーをクリックすると㈱レックスアドバイザーズ(KaikeiZine運営会社)のサイトに飛びます

最新記事はKaikeiZine公式SNSで随時お知らせします。

 

◆KaikeiZineメルマガのご購読(無料)はこちらから!
おすすめ記事やセミナー情報などお届けします

メルマガを購読する


 

著者: KaikeiZine編集部

KaikeiZine

租税調査研究会が監修する税金・会計の総合ニュースメディアです。税金・会計に関するさまざまなニュースを、わかりやすくお届けします!
■運営会社 株式会社レックスアドバイザーズ
https://www.rex-adv.co.jp/
■監修 税と経営の顧問団租税調査研究会
https://zeimusoudan.biz/
■公認会計士・税理士・経理の転職サイトREX
https://www.career-adv.jp/

ページ先頭へ