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相続を通じ顧客のニーズにトータルで応え続ける。成長と挑戦を続けて真のプロフェッショナルに。【税理士法人チェスター 代表 荒巻 善宏氏】

平成20年の開業以来、1500件を超える相続の申告を行ってきた税理士法人チェスター、現在全国7拠点に事務所を構え、さらに成長を続けている同法人を率いる代表の荒巻氏は監査法人を経て未経験で相続相談サービスを始めた型破りの実力派会計人だ。現在、自社において採用活動も積極的に行っていると話す荒巻氏だが、ベンチャー気質を大切にしながらも、ホワイトな税理士法人を目指していると語る。今回は、荒巻氏の相続への想い、そして【成長と挑戦】を続けてきたチェスターの魅力に迫ります。(取材・撮影:レックスアドバイザーズ 市川)

新たなマーケットで挑戦を。相続税のプロになるまでの軌跡

監査法人を経て、相続税に特化されたきっかけは何でしょうか。

荒巻:私自身、最初から相続税に特化をしようと決めたわけではなくて、監査法人を作るか、ちょうどアジアに進出する日本企業が多かったので、向こうで日本企業が困らないように懸け橋になるような存在として中国に行こうかとも考えていました。

そうしているうちに、あるとき相続税還付というものが目につきました。何で一度払った相続税を返してもらえるのだろうと不思議に思って調べてみたら、申告後にミスが多いからということでした。

たしかに、相続税の申告というのは、これまで経験したことのない手続きを定められた期間で終わらせなければならないので間違いが起きやすいのです。そのときに相続税の専門家が少ないことを知りました。しかしその一方で、日本ではこれから高齢化が進んでマーケットが拡大していく。マーケットが広がって競合も少なく、しかも相続税は個人のお客様が多いので支援をすることでやりがいもある。これは勝負できると思って、相続税という分野に入っていきました。

前職が監査法人ということは、未経験から税務をスタートされたのですね。

荒巻:そうです。自分たちが業務として何ができるかというよりも、マーケットが何を求めているかを先に考えてやってきました。共同代表の福留が相続に強い事務所に就職して1年ほど学んで、20代半ばで会計士登録もできるようになっていたので、2008年に税理士法人チェスターとして相続税専門で開業しました。人生をかけて始めるので、相続税の分野で日本一の会計事務所を作ろうと大きい目標を立てました。

続税の税制改正により追い風に。チェスターブランドが確立

今開業から13年経ちましたが、大変だったことなどはありますか。

荒巻:相続実務アカデミーを立ち上げたきっかけにも繋がるのですが、事務所を開業した当時、相続税専門というところが少なく、周囲から報酬が低いとか、まだ若いのに相続を専門にやるなんて、とお叱りをいただくことがありました。私たちはどうしたら周囲に認められるのだろうと考えて、ノウハウを全部公開することにしました。しかし公開したくても、なかなか公開する場というのはありません。

そこで会員組織を作り、そのアカデミーの中で、チェスターの書式や税務の検証の仕方、またインターネット上でも自分たちの判断の仕方などを公開するようになりました。そうしているうちに、チェスターさんはちゃんとしているね、と評価してもらえるようになりました。その結果、今はありがたいことに同業の税理士の先生からの相続税案件のご紹介が非常に増えています。税理士の先生がお忙しいときにご紹介いただくこともあり、同業者の先生方からご紹介いただけるレベルになれたということはとても嬉しく思っています。

どんどん伸びていらっしゃるイメージですね。

荒巻:ありがたいことにご依頼件数は伸ばしていくことができました。特に、ターニングポイントと言えるのは2016年に相続税の税制改正があったことです。昔は相続税の基礎控除があって、(5千万円+1千万円×相続の人数)までは非課税でした。だから子どもが3人いて相続するときに、8千万円持っていても相続税が掛からなかったのです。それが改正されて、4割基礎控除がカットされることになりました。つまり課税対象者が増えるということです。

その時、事務所で仕事をしていて、ネットニュースにそのことが上がって、パッと見ただけで鳥肌が経ちました。課税対象者が2倍に増える、私たちが主戦場にしているマーケットが2倍になるのです。ありがたいことにチェスターが、相続税で勢いがある事務所だと言っていただけている開業して数年目くらいの時期だったので、さらにメディアにも露出でき、チェスターのブランド力も上がりました。

支店は現在7拠点ありますが、これまでずっと拡大傾向だったのでしょうか。

荒巻:私たちの中ではずっとアクセル全開ではなくて、ブレーキを踏む機会も多くありました。労働環境作りも重視してきたので、一時期はあえてご依頼を断ることもありました。人の成長も重視していきたいと思っているからです。急成長している事務所なので、案件や残業が多いのではないかと思われることもあるのですが、そんなことはありません。拠点の展開も人の成長に合わせて出していて、誰かが成長して任せられそうだったら拠点を出しています。

顧客の心情に寄り添いながら、トータル的にサポートできる会計事務所を目指して

採用に力を入れていると伺っています。御社ならではの魅力を教えてください。
荒巻:一つは相続税を専門にしているので、資産税業務に取り組みたい方にはおすすめです。

もう一つは、新しいサービスを展開し続けているのでチャレンジできる環境であるというところです。具体的には、株式会社チェスターで不動産仲介サービス、M&Aや事業承継のコンサルティングサービス、またチェスターライフパートナーでは生命保険の販売をする等、FP的な役割を果たします。法律事務所、司法書士事務所も併設しているので、基本的には顧客のお悩みごとを全部解決できるような組織になっています。

新しいサービスを展開している背景としては、相続税業務をしていて分かってきたことですが、ご相続人様と話していると、相続した不動産をどのように活用すべきか、多額の金融資産を相続したけれど資産運用をした経験がなく困っている等、決して相続税の手続きだけに悩まれているのではありませんでした。

相続税の手続きだけでなく、相続を介して悩まれていることを総合的に解決できるコンサルティングファームになっていくことが求められていると考えています。

さらに業務を拡げていき、日本中の相続で困っている人たちのお悩み事を解決できるような総合的なグループになることが目標です。普通の事業会社では当たり前ですが、ホスピタリティのある税理士法人でありたいですね。

残業があまりないと伺っています。

荒巻:17時が定時で、17時に帰る人も多いです。20時以降残業をする場合には申請が必要になります。だから月平均残業時間は全社で20時間ほど。しかし残業をしたい人に対して禁止はしていません。休日出勤もほとんどありません。繁忙期も、法人決算がないので、確定申告のときに少し忙しくなるかな、といったくらいです。

有給休暇も100%消化してもらっていますし、夏休み、冬休みを選択性の休暇にしていて、通常の休みにくっつけて取れます。ホワイトな職場環境を意識的に目指しています。

効率化で意識されているところはありますか。

荒巻:書式の充実や、税務の検討で困ったときに相談できる審査部を設けています。あとは皆で申告書の作成ノウハウを持ち寄って研修することもあります。全国の資産税で有名な事務所からの転職者も多いので、前の事務所で良かった点などを聞いてそれを取り入れることもあります。だから相続税業務の進め方という意味では、最先端と言えるかもしれません。変化への柔軟性はあると思います。

特徴としてよく「風通しがいい」と言っているのですが、経営陣に匿名でできる投稿フォームもあります。そこからアイデアを吸い上げて実現することもありますよ。

相続という仕事のやりがいや、求める人物像を教えてください。

荒巻:まだ開業したばかりで私も若かったときの失敗談なのですが、ご相続人のお父様が亡くなって、その奥様とお子さんが相談に来られました。一見、配偶者控除があるのでお母様が相続した方が有利なのですが、二次相続まで考えると、お母さんを0、お子さんを100としておいた方が後々の税金的には得になります。しかしそう思って伝えたら、「確かに税金的には有利かもしれないけれど、長年連れ添ったお母さんが0で、全部子どもにいくなんて選択をさせるのは、専門家としてどうなんですか」とお叱りを受けました。確かにそうだとハッとしました。

税金上は有利になったとしても、果たしてその人がそれを望んでいるのか。数字だけでなくて、お客様の心情を読み取ることが相続には必要なのだと思いました。職員にも数字だけでなく、お客様の心情に寄り添うことの大切さについてよく話をしています。

また、とても感謝されるのもこの仕事のやりがいです。病床でご主人が亡くなるときに伝えられた相続を、こちらで手続きして、完了したときに奥様がいらっしゃって「主人が考えていた通りの相続ができました」と涙を流されることもあります。この仕事をしていてよかったなと思います。

そういった背景もあり、私たちが採用時に重視しているのは、技術や経験も大切ですが、マインド面です。つまりお客様の立場に立って物事を考えられるかどうかを重視しています。それはスタッフ同士でも同じこと。そのため当法人は、思いやりがあり周りのことをよく考えられる前向きなスタッフが多いかなと感じています。
税務や人間力を高めながらも、プライベートを大事にしたい方と一緒に働きたいですね。

 【編集後記】

お話をお伺いする中で、とても風通しの良い雰囲気だということが伝わりました!これからも新しいことへ挑戦し続け、成長していかれるのですね。荒巻先生、有難うございました!

税理士法人チェスター

●設立

2008年(平成20年) 6月2日

●所在地

東京都中央区日本橋室町3-4-7日本橋室町プラザビル10階

●理念

すべての相続に最高のプロフェッショナルサービスを

●企業URL

https://chester-tax.com/

 

著者: KaikeiZine編集部

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