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ベンチャー企業の中途採用で気をつけるべき3つのこと~面接官編~

第16回は、ベンチャー企業の中途採用で、面接官として気をつけるべき3つのことについて紹介します。

第15回は転職者が面接時に気をつけるべき点について紹介しました。第16回では転職者を面接する面接官が、どのような点に注意して面接するのかについてご紹介します。
転職者目線と面接官目線、いずれも持ち合わせておくと、良い人材を採用できる可能性が高くなるでしょう。

1.学歴は参考程度にして、最初の会社への入社理由や転職理由を重視する

採用するにあたり最初は履歴書を確認することになるため、学歴や職歴を気にする必要はあります。しかし、中途採用において学歴は参考程度に留めるべきです。学歴は10代に勉強を頑張った結果ですので、努力出来るという点では仕事にも影響ありますが、10代の頑張りが社会人になってからも継続しているのかについては分からないからです。よって、偏差値の高い大学だから良い、偏差値の低い大学だから良くないという訳ではないのです。

学歴は参考程度に留め、卒業後に初めに入社した会社を確認する必要があります。例えば偏差値の高い大学でありながら、あまり良い印象の良く無い会社に入社していた場合、大学で遊んでしまった可能性があり、努力のピークが高校時代になっている方もいます。そして、そういった方の中には、高学歴というプライドが高く、会社に馴染めない、馴染もうとしない方も一定数います。
一方で、偏差値は高くない大学でありながら、大企業に入社されて一定の成果を出している方もいます。そういった方は努力を怠らない可能性が高く、大企業でもベンチャー企業でもどこでも成果を出せる可能性があります。もちろん、大学に進学されていない方であっても同様です。上記のような例もあるので、学歴は高ければいい低ければ悪いというものではなく、あくまでも参考程度に留めましょう。

2.退職理由を明確にする

中途採用ということは、前職を退職されている方が対象になりますので、その退職理由を確認しましょう。その際、退職理由を会社のせいにする、上司のせいにする等、前職の文句を面接官に怒涛の如く伝えてくる方もいます。そのような前職の内部情報を何の躊躇もなく伝えてくる方は、採用後退職した後、自社の内部情報を他社で伝える可能性が高いです。当然、前職に非が全く無いという事は少ないと思います。しかし、冷静に考えて自身に非は無かったのか、自身が変わるべき点や成長するべき点が無かったのか検討した上で会話する必要があります。このようなことをする方は、結局同じことを繰り返す可能性が高いです。

一方で、退職理由がキャリアアップや一定の成果を出した等の前向きの理由である方は、魅力的に映ることが多いです。しかし、そういった上昇志向がある方の場合、自社で採用しても数年後には転職されてしまう可能性があります。人材輩出会社を目指している会社であれば影響は少ないかもしれないですが、会社の幹部となる人材を採用して永く勤務していただきたい場合には注意が必要です。その場合は、そういった優秀な方が、他社と比較して残りたくなるような風土や仕組みが自社にあるのかについて確認する必要があります。

最近、退職代行サービスという新しいサービスがあります。弁護士が退職代行し、出社せずに辞めたい方等が利用されるサービスです。退職される方の中には、当該サービスを利用する方もいます。私が知っているケースは、管理職でこのようなサービスを利用されて、全く連絡もせず、引継ぎすることもなく退職された方がいました。当然、残された会社の方に多大な迷惑をかけていましたし、社外の方からもその方に対しては当然ですが、そのような方を管理職に登用していた会社に対して信頼を失っていました。このように不誠実な対応をされる方は、違う環境に行っても同じような事をする可能性があります。このような情報は流石に面接時に自ら話すことは無いと思いますので、管理職でありながらこのようなケースが発生する可能性もあるということは頭の片隅に置いておきましょう。

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