第15回はヒト・モノ・カネのうち「ヒト」について、中途採用でベンチャー企業に転職する際、面接官と対峙する場面で注意すべき4つのことついて紹介します。
私は過去に複数の会社で採用を経験してきており、一方で、私自身も、転職を何度も経験していることから、どのような気持ちで面接に望んで頂くと良いのか、転職される方と採用する企業の双方に貢献したいと考えています。
1.面接時の感じを良くする
転職する際には、企業が要求する経験やスキルは必要です。ただし、仕事は一人で完結するものは少なく、人と人が関係して完結することが多いので、仕事をするからには、感じが良い人の方が当然良いです。面接時の感じを良くすることは、とても重要なのです。
中途採用になると学歴の重要性は低くなります。私個人の意見としては、学歴はあくまでも努力出来る人材なのか基礎力の有無等の観点で確認しますが、あまり重視はしていません。それよりも、一緒に働ける方なのか、期待する成果を出して頂けるのか、周囲に良い影響を与えられる方なのかを重視しています。
面接時に普段と極端に態度を変える必要はありません。しかしながら、面接官も人ですので、同じ経験やスキルであれば、感じが良い方を採用します。したがって、極端に態度を変える必要はありませんが、相手に良い印象を持ってもらえるように、努力する必要があるでしょう。そういった努力を含めて、面接官は評価するはずです。
無理せず出来る範囲で良いので、笑顔でいることを意識して、良い印象を持ってもらいましょう。
2.採用後の貢献を理解してもらう
会社として、給料を出す以上は、給料に見合った貢献を求めます。給料に見合った貢献が出来ない人材が増えることにより、会社の業績は悪化してしまうこともあるからです。どのような役割を担うのか、どのような貢献を期待するのか不明確なまま、何となく社員を採用してしまうと、結局短期間での離職につながってしまうため、会社にとっても、そして社員にとっても不幸になります。
このような事が発生しないように、会社にどのような課題があるかについて確認しましょう。その課題に対して自身が貢献出来るのか、自身として対応しても良いのかについて確認することは重要です。
自身で考えた結果、課題に対して貢献出来て、その課題に対応する意思がある事について面接官に伝えましょう。また、面接官がその意見を聞き、課題に対して貢献しているイメージが持てるよう伝えることが必要になります。一方的に伝えても理解されていない可能性がありますので、相手に理解してもらえるよう具体的に伝えることで、ミスマッチは少なくなりますし、面接も通過しやすくなるはずです。