9.監査法人日本橋事務所

(1)基本情報

*「業務及び財産の状況に関する説明書類(第52期)」による。以下同じ。

(2)沿革

1969年8月27日に設立され、その後、合併、名称変更等はありません。

(3)売上

* 千円単位(切捨)にて表記

2021年3月期の業務収入は6億80百万円となり、前期の6億74百万円と比べて6百万円の増収(+0.9%)となっています。

うち、監査業務は6億61百万円となり、前期6億55百万円に対して6百万円の増収(+1.0%)となっています。また非監査業務は18.6百万円となり、前期18.9百万円に対して0.2百万円の減収(△1.5%)となっています。

なお、業務収入に占める監査業務の割合は97%となっており(前期も同率)、中小監査事務所の平均値である85~90%(*1)に比べると監査業務の割合が高めと言えます。

(4)クライアント

① 監査クライアント数

*「業務及び財産の状況に関する説明書類(第52期)」より引用

② 非監査クライアント数

2021年3月期の非監査クライアント数は14社(うち大会社等2社)、非監査売上は18,664千円(うち大会社等から1,160千円)となっています。

(5)コメント

監査法人日本橋事務所は1969年に設立された半世紀以上の歴史を持つ監査法人であり、合併や名称変更等は設立以来ありません。事務所は東京都中央区に構えており、それ以外に従たる事務所は有していません。

2021年3月期の業務収入は6億80百万円であり、中小監査事務所の中で上位に位置しています。監査クライアントとしては大手時計メーカーであるシチズン時計、自動車用部品等のメーカーであるNOKなどを抱えています。

提携先のBaker Tilly Internationalは清陽監査法人とも提携関係にあり、他に監査法人グラヴィタス(京都府)、如水監査法人(福岡県)もBaker Tilly Internationalのネットワークに参加しています。

なお直近の株式公開企業に対する監査契約の状況について、2019年及び2020年いずれも新規上場企業は担当していないようです。(*3)

 

(第4回に続く)

 

【出典・引用】

*1 「2020 年版 上場企業監査人・監査報酬実態調査報告書」、監査人・監査報酬問題研究会

*2 「WORLD SURVEY 2021」、International Accounting Bulletin

*3 「2020年IPO総まとめレポート」、東京IPO


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