国の教育費はどんなことに使われているのか

国の教育費に充てられるお金は、学校教育だけではありません。他にもあります。

もう一度、教育費の内訳を確認しましょう。

【引用元】「文教・科学技術(参考資料)2022年4月8日」(財務省)

文教関係費という教育向けのお金のうち、義務教育用の予算は約28%です。

この他、高校生への就学支援や私立の助成金、科学技術の振興などに税金が使われます。

高校生等への就学支援

高校以上になると、家計の負担が一気にあがります。

義務教育ではないため、授業料は各家庭で払わないといけないのです。

【引用元】「【資料5-2】教育投資参考資料集」(文部科学省)

家庭によっては、高校の授業料の負担がかなり重くなることもあります。

このような家庭の子どもに教育を受けさせるべく、税金から就学援助が行われているのです。

【引用元】高校生等への修学支援(文部科学省)

私学助成

実は、私立の学校も、国から支援を受けています。

【引用元】私学助成関係予算_令和4年度予算額(文部科学省)

学校運営にはお金がかかります。

だからといって全額を生徒たちから集めるわけにもいきません。

そこで、税金が足りない分を補っているのです。

科学技術の振興

未来につながる科学技術の研究費用やJAXA(宇宙航空研究開発機構)の開発・打ち上げ費の他、美術館や博物館の費用に充てられています。

【引用元】「文教・科学技術(参考資料)2022年4月8日」(財務省)

あまり必要だと感じないかもしれません。

ですが、人間の知識や技術は年々進化していきます。

新たな試みを積極的に行わないと、日本の産業は将来、衰えるかもしれません。

また、美術館や博物館で安価に文化に触れる環境を整えれば、次の人材が育つ可能性もあります。

決してムダな支出ではないのです。