金融機関からの借入金の返済条件変更(リスケジュール)中の会社も、不動産担保融資を活用すればまとまった資金が調達できます。そこで今回の「税理士が教える飲食店経営のノウハウ」では、不動産担保融資について説明します。
リスケジュール中であっても活用できるABLとは!?
神奈川で居酒屋を3店舗経営としているwさんは、過去の多店舗展開の失敗により金融機関の借入金についてリスケジュールを行っており、新規融資は無理である旨を金融機関の担当者から言われています。
不採算店舗を閉店する必要がありますが、撤退資金を捻出できず悩んでいました。
借入金の返済が困難を理由に一定期間だけ約定返済額を減額する返済条件の変更(リスケジュール)をしている会社は、金融機関から新しく融資を受けられる可能性は圧倒的に低いです。
その場合、お店の売上により獲得した資金で経営する必要がありますが、お店の撤退や不測のトラブル、新規出店など、まとまった資金が必要になった際に資金的に非常に厳しくなります。
このリスケジュールをしている会社にとって活用できる資金調達の方法として、ABL(Asset Based Lending)があります。
ABLとはお客様の資産(不動産、在庫、売掛債権等)を担保として活用する融資形態です。ABLは担保を基に融資するため、リスケジュール中であっても資金調達ができます。
飲食店の場合、ABLのうち相性がよいのが不動産担保融資となります。