「おいしいお肉やお菓子をもらいながら節税できる」__そんなフレーズでふるさと納税の人気が年々高まっています。ただ、その一方、「気になるけどやったことがない」「やってみたいけど方法がわからない」といった声も。今回は初心者に向けて、ふるさと納税を一から解説します。

■Q1:ふるさと納税ってそもそも何?

A:都道府県や市区町村への寄附。

ふるさと納税は、好きな自治体を選んで寄附することを言います。「納税」の2文字がついているので「他の自治体に税金を納めること」と思われがちです。ですが、実際は寄附制度の一つとなります。

ふるさと納税が創設される前、地方創生が国の課題でした。同時に地方から都市圏に移住した人たちから「自分を育ててくれた故郷に恩返しがしたい」という声もありました。「地方を活性化する」と「ふるさとを大切にする」の両方を叶える制度として、ふるさと納税はスタートしたのです。

【参考】ふるさと納税研究会報告書(総務省)

創設当初しばらくは寄附が集まりませんでした。しかし2015年から急激に増え、2020年度の寄附額は約6725億円、件数は約3489万件となっています。

【引用元】ふるさと納税に関する現況調査結果(令和3年度実施)(総務省)