近年、飲食店の新たなる資金調達の方法としてトランザクション・レンディングの活用が注目されています。そこで今回の「税理士が教える飲食店経営のノウハウ」では、そのトランザクション・レンディングについて説明します。
トランザクション・レンディングとは!?
都内で焼肉店を3店舗経営としているvさんは、インターネット銀行を中心に新しい形のトランザクション・レンディングという融資があるのを聞きましたが、どのように活用すればよいか分からず、悩んでいました。
トランザクション・レンディングとは、主に決算書などの財務情報をもとに借入条件(借入可能額および借入利率)を決定する従来の融資形態ではなく、日々の取引データである口座入出金情報などをもとに借入条件を決定するもので、FinTechを代表する新しい融資形態です。
住信SBIネット銀行が運営するdaytaでは、法人口座のご利用状況に応じて、毎月借入条件を受け取ることができます。決算書等の書類準備や面談不要で、ネットで最短当日のお借入れが可能という特徴があります。またこの他にも楽天銀行では楽天市場や楽天ペイなどの楽天グループ加盟店に対しその取引額の状況に応じて融資をしますし、新生銀行ではUレジを利用している方の売上情報を金利設定等に活用して融資をしています。トランザクション・レンディングの特徴としては、日々の取引データをAIにより高精度に審査することで与信判断を効率化し、審査から融資実行までのスピードが圧倒的に早く、最短では融資申し込みから当日には融資が実行されます。